朝鮮戦争
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朝鮮半島は現在でも韓国と北朝鮮と同じ民族でありながら38度線を挟んで対峙しています。
このような事態となった原因はどこにあったのでしょう?
朝鮮半島は1910年に日本による韓国併合によって日本の植民地となりました。しかし、その日本が第二次世界大戦に敗れ朝鮮半島の統治権を放棄します。
ちょっと時代が前後しますが、第二次世界大戦の末期。ソ連は日本に宣戦布告して満州や朝鮮半島の北部に侵攻していました。まぁ、ソ連は以前から南下政策といって南へ南へ領土を広げていく戦略をいだいていたのですが、日露戦争に事実上敗北するなどして日本に朝鮮半島も満州も取られてしまっていたのですね。しかし、日本が戦争に負けそうなのを見て、これはチャンス!と朝鮮半島に侵攻していったわけです。
しか〜し!アメリカがそれを黙ってみているわけもありません。
アメリカはソ連が単独で朝鮮半島を占領することに危機感を抱き38度線にて分割することを提示しソ連もそれを認めます。そして、日本は第二次世界大戦に敗北。アメリカ、ソ連はそのまま軍を滞在させ事実上の支配を続けていくのです。
これが、現在も続く朝鮮半島を北と南に別けた原因ですね。
その後、アメリカとソ連の間で冷戦が始まります。大国同士のにらみ合い状態です。
すると、朝鮮半島では北と南で別々に選挙を行って別々の国家を樹立することになります。北の代表はニュースなどで知っているでしょう。金日成(キムイルソン)です。南は?李承晩(イスンマン)です。こちらも竹島問題などを調べていくと必ず出てくる名前ですね。詳しくは竹島問題にて。
こうしてにらみ合いが続く中、1950年6月25日。ついに北朝鮮軍が砲撃を開始!朝鮮戦争が始まります。
開戦当初は、北朝鮮が圧倒的に有利に戦線を進めていきました。
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北朝鮮軍 |
韓国軍 |
総兵力 |
198000名 |
106000名 |
戦車 |
240 |
0 |
火砲 |
552門 |
91門 |
追撃法 |
1728門 |
960門 |
航空機 |
211機 |
22機(練習機) |
北朝鮮はソ連と中国から支援を受け、しっかり準備していましたので戦力に大きな差があったんです。
しかし、アメリカが黙っている訳もありません。アメリカを中心とした国連軍が韓国軍を支援。これで韓国軍は一気に形勢逆転。38度線を超え攻め入り、中国との国境付近まで北朝鮮軍を追い詰めます。もはや韓国軍の勝利は目前・・・。と思いきや。
今度は、中国が北朝鮮を本気で支援します。中国軍は国連軍を上回る兵を送り込み国連軍に対抗。これで、戦線は38度線付近で膠着状態になります。
そして、1953年7月。北朝鮮、韓国の間で休戦協定が結ばれ、朝鮮戦争は停戦となります。しかし、これはあくまで休戦。実は半世紀以上たった現在でも戦争は続いているのです。
<韓国併合
>金日成時代の北朝鮮
●冷戦の中、なぜ北朝鮮は韓国に侵攻したのか?
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