歴代天皇は現在の今上天皇(きんじょう)が126代の天皇です。すべての天皇を覚えようとしたらかなり大変ですので、主な天皇と出来事だけは、しっかり覚えましょう。
よくテストに出題されるのは、上の表の8名。最低でも、この8名の天皇は覚えておきたいところです。
覚え方のコツとしては、まず天智天皇(在位661〜671年)と天武天皇(在位673〜686年)の「天」!実は、すべての天皇において、この「天」の文字が付くのは、2人だけ。この事をまず頭に入れておきましょう。
次に、天武、聖武、桓武天皇の「武」!この「武」の字を二文字目に使っている天皇は、天武(在位673〜686年)、文武(在位697〜707年)、聖武(在位724〜749年)、桓武天皇(在位781〜806年)と4人(初代は省く)いますが、この4人は600年代後半〜800年代初めの時代に集中しています。
そして後鳥羽天皇、後醍醐天皇の「後」!この「後」は第68代天皇の後一条天皇(在位1016〜1036年)から、この「後」の付く天皇の名は使われ始めます。
つまり、「天」のつく字の天皇は、600年代の2人しかいないので、それ以降やそれ以前の出来事には当然関わっていない。この事を頭に入れておけば、
例)794年の平安京へと遷都した天皇は次の内、どの天皇ですか?
選択)天智天皇、天武天皇、桓武天皇
というような問題が出た場合、「天」のつく2人の天皇は794年の出来事に関わっているはずがないので、答えは桓武天皇ということになります。
同じく「武」に関しても、600年代後半〜800年代前半の天皇4人にしか、この「武」の字は使われていないので、選択問題や○×問題で、
1334年、年号を建武として改め、政治を行った天皇は聖武天皇である。 ○ ×
というような問題なら、800年代前半以降に「武」のつく天皇は存在しないので当然×です。
「後」がつく天皇も1016年以降の天皇にしか使われていない文字なので、それ以前の政治や出来事に「後」のつく天皇が関わっていることはありません。
この事を頭に入れて、歴代天皇を見てみましょう。テストに良く出題される「天」「武」「後」のつく天皇は、時代が比較的固まっているのが分かると思います。
しつこいようですが、「天」や「武」のつく天皇は後半の時代にはいません。また、「後」のつく天皇は歴代天皇の中で前、中盤には登場しません1016年から後です。
この事を頭に入れておけば、選択問題で役に立つことがあるので覚えておきましょう。
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