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欠史八代の天皇が実在しなかったといわれる理由

 
 欠史八代とは、初代〜10代目を繋ぐ8人の天皇のことです。2代綏靖天皇、3代安寧天皇、4代懿コ天皇、5代孝昭天皇、6代孝安天皇、7代孝霊天皇、8代孝元天皇、9代開化天皇の8人は、日本書紀や古事記に名前は記されているけれども、その政治的な業績やエピソードが殆ど残されておらず、実在しなかったのであろうという見方が一般的となっています。ちなみに、10代崇神天皇になると戸籍調査を行ったことや民衆に税を課したなど急に具体的な内容が記され始めます。

 しかし、記録に残っていないだけで欠史八代が実在しなかったというのは、あまりに乱暴ではないか?と思われる方もいるかと思いますが、欠史八代が実在しなかったといわれる根拠は他にもあります。

 それが皇位継承です。この皇位継承が欠史八代の期間中は、すべて父から子への相続なのです。後の皇位継承では、兄弟による相続が多く行われるのに対して、親から子への相続が続くというのは、ちょっと不自然というわけです。

 とはいえ、実在説もあるのは事実。欠史八代を含め、初代、神武天皇から9代開花天皇までの9人の天皇は、葛城地域(現在の奈良県、奈良盆地の南西部)に陵墓を作っています。これは、かつて葛城王朝が存在した証拠であるという見方をしている研究者の方もおり論争は耐えません。