歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記>関東大震災

関東大震災での朝鮮人殺害

 
 1923年、日本は関東大震災に見舞われます。マグネチュード7.9の直下型地震。これによって当時の首都圏は壊滅的な被害を受け、死者、不明者は合わせておよそ14万3000人にもおよびました。

 しかし、その裏で多くの在日朝鮮人や中国人が殺害されています。

 なぜ、このような悲劇が起こったのでしょうか?

 当時は、朝鮮半島から多くの労働者が職を求めて日本に来ていました。

 1910年から太平洋戦争終戦までの35年間、朝鮮は日本の植民地となっています。そういったこともあり、日本に来ていた朝鮮人に対して、日本人の差別的な感情が当時はあったんですね。

 そう言った時に震災が起こり、デマが広まります。

 「在日朝鮮人が暴動を起こして家を放火したり、井戸に毒を投げ込んでいる!」

 これを人々は信じてしまいます。なぜか?

 日頃から朝鮮人に対して差別的な感情を抱いており、差別していることで震災の混乱に乗じて自分たちが彼らに復讐されるのではないかという疑心暗鬼が広まったのだと考えられます。

 治安維持のために組織された各町の自衛団は、町内を通過する人々を検問し、朝鮮人だとわかると無差別に殺してしまったんです。これによる詳細な犠牲者もわからぬほどですが、およそ6000人もの朝鮮人と200人の中国人が殺害されたといわれています。

 日本の朝鮮支配によって、日本は膨大な資金を投じて道路や鉄道を整備、耕地を開拓し、殖産興業を発展させました。その為、米の収穫は増え、重化学工業は発展し、経済力が高まり、人口も朝鮮では1700万人から3000万人まで増えてします。こういったことも事実です。

 しかし、日本は”朝鮮民族を日本民族に変える”という同化政策も行いました。ちょうど、中国がウイグル自治区に行っている政策と似通ったものです。

 日本人と朝鮮人の結婚を奨励し、朝鮮の学校では日本語を教え、朝鮮半島に神社をたてたりします。創氏改名といって朝鮮人の名前を日本風に変えさせたりもしました。こうして朝鮮民族を日本人に同化させる政策をしていたんですね。

 もちろん、直接のかかわりのない現在の日本人がこういったことに謝罪し続けるというのは疑問ですが、こういった行為があったことを認識しておくことは非常に重要かと思われます。