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終戦記念日


 終戦記念日といえば8月15日。太平洋戦争が終結した日です。日本では、この8月15日を終戦記念日として各地で慰霊などの行事が行われております。しかし、実は第二次世界大戦終結の日を8月15日としているのは世界でも日本、北朝鮮、韓国、イギリスしかありません。アメリカ、フランス、ソ連が戦勝記念日としているのは9月2日ですし、中国は9月3日を記念日としています。なぜなのでしょう?

 そもそも、日本はなぜ8月15日を終戦記念日としているのか?

 1945年4月にドイツが降伏。同年7月には日本へも「ポツダム宣言」を発表します。日本に向けて民主化と武装解除を求めた最後通告だったわけですが、日本はこれを黙殺。アメリカは8月6日には広島に8月9日には長崎へと原爆を投下します。

 これにより日本は8月10日にようやく終戦についての御前会議に入りました。そして、14日に昭和天皇による最終的なご聖断が下され、翌日の8月15日にラジオ放送にて敗戦を伝える玉音放送が全国に流れました。

 日本にとっては8月15日に降伏を表明していたので終戦記念日なわけですね。しかし、他国からすると「降伏します」と言ってはいるが連合国との国際的に正式な取り決めは何も交わされていないのです。日本が「やっぱり、まだ戦うぞ!」と言い出さないとも限らない状態だったわけです。

 実際に8月15日以降もソ連は降伏文書が調印されるまでは戦争状態であるとして千島列島にて日本軍に攻撃を仕掛け、日本軍も自衛のための反撃は許されていたために戦闘状態に入っております。

 日本が正式に降伏文書に署名したのは9月2日。東京湾に停泊した戦艦「ミズーリ」の甲板にて重光葵(しげみつまもる)外相、梅酢美治郎参謀総長が降伏文書に署名し正式に終戦となりました。

 つまり、日本にとっては降伏を表明した8月15日を終戦日としているのに対してアメリカなどは正式な手続きを踏まえて戦争が終わった日を終戦の日と定めているわけですね。