鎖国下での輸出と輸入
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江戸時代、鎖国下での日本の輸出品と云えば漆器が有名です。実は、ジャパンという言葉の意味は、日本という他にも漆器という意味もあったほどですから、当時、日本と云えば漆器といってもいいほどだったんですね。
当時、日本の漆器はヨーロッパでは大流行となり、あのマリー・アントワネットも「平蒔絵」の漆器を化粧箱として愛用していたといわれるほどです。
また、日本の輸出品としては、漆器の他にも金属銅も有名でした。17世紀ごろまでは日本は世界屈指の銅産出国で長崎から輸出された日本の大量の銅はオランダのアムステルダムへと持ち込まれ、銅の相場に大きな影響を与えたといわれています。
さて、では、日本の輸入品といえば何だったのか?
それは、生糸や織物。その他にもキャラ、ジャコウ、ジンコウといった香料。また、胡椒やチョウジ、ニッケイなどの香辛料も大量に輸入されていました。
ですが、胡椒だけは、日本国内ではあまり使われていなかったようです。今ではどの家庭でも置いてある胡椒ですが、当時は輸入はされても国内での需要は少なく、ほとんどが対馬藩が買い取り、朝鮮へ転売していたそうです。
また、時代が進むと生糸や織物に代わりジャカルタ産の砂糖が大量に輸入されるようになります。オランダの商人は、売れるとは期待していなかったそうですが、実際にはコンペイトウをはじめ砂糖菓子として大流行。全国へと広まり砂糖が一般的に普及していくことになります。
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