歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記第二次世界大戦>フランス電撃戦

フランス電撃戦


 1940年5月から6月に行われたドイツ軍のフランス侵攻。フランス軍は3254両というドイツ軍の2574両よりも多くの戦車を持っていたにも関わらず、ドイツ軍の進撃速度に太刀打ちできずにわずか6週間で事実上の降伏へと追い込まれます。

 なぜ、大国フランスが短期間でドイツ軍に敗北させられてしまったのか?

 それは、後に「ドイツ陸軍最良の頭脳」と言われることになるエーリヒ・フォン・マンシュタイン。彼が練り上げた対フランス戦の周到な戦争計画のたまものだといえます。

 電撃的な進撃スピードでフランスに勝利した理由のひとつが、フランス軍が予期せぬ場所にドイツ軍は戦車の主力を集中的に投入したことです。普通なら戦車は機動に適した平原に配備したいところですが、ドイツは逆に機動に適さないと思われていたベルギー南部アルデンヌ地方の森林丘陵地帯に主力を投入します。

 そして、砲兵部隊では移動に時間が掛かるということで空軍の急降下爆撃機を活用。ドイツ軍の戦車部隊は、この急降下爆撃機の支援を受けながら進撃してくのでした。

 さらに普通ならフランスの首都であるパリに狙いを定めそうなもんですが、ドイツ軍が最初に狙ったのは、国境付近のフランス軍の主力部隊。ここを殲滅し、事実上、丸裸状態となってからパリに狙いをつけます。

1940年6月14日、無防備となったパリに入場し凱旋門を行進するドイツ軍


 このドイツによる電撃戦によりフランスは6週間で降伏。当時のヒトラーですら、わずか6週間でフランスを降伏させることが出来るとは思っていなかったらしく、彼にとってはうれしい誤算であったようです。