元禄文化
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元禄文化(げんろくぶんか)は、江戸時代、将軍綱吉の頃(17世紀後半から18世紀)に栄えた文化です。特色としては、明るい町人文化といわれ、主に上方(京や大阪)で栄えました。
元禄文化繁栄の背景としては、長い間の社会の安定、また商業の発展によって町人たちは人間性を追求した文化を好んだといわれています。
美術で有名なのが浮世絵の菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)。「見返り美人」は切手などで見たことあるかな?装飾画では、尾形光琳(おがたこうりん)の「かきつばた」が有名。
文学では、浮世草子(うきよそうし)といわれる小説が人気で、特に井原西鶴(いはら さいかく)の町人の生活を活き活きと書き上げた作品が有名。「好色一代男」などは今でも劇でやっているね。ちょっと色っぽい感じだよ。
また、芸能では、人形劇のようなもので人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)というのが流行った。その脚本家として有名なのが近松門左衛門(ちかまつ もんざえもん)。「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」なんかが有名。歌舞伎では、市川団十郎。今の市川海老蔵のお父さんじゃないよ。今の市川団十郎さんは12代目だったかな?
そして、俳諧の世界では松尾芭蕉(まつお ばしょう)。俳句を芸術にまで高め、「奥の細道」は超有名作品ですね。
元禄文化のポイントとしては、上方!これは上方といわれる京都、大阪という限定的な地域の文化にとどまっています
ちなみに19世紀前半になると江戸の町人が中心的な担い手となる化政文化へと移り変わっていきますよ。
元禄文化まとめ |
文学 |
浮き草子 |
井原西鶴 |
小説 |
奥の細道 |
松尾芭蕉 |
俳諧 |
芸能 |
浄瑠璃台本 |
近松門左衛門 |
台本 |
歌舞伎 |
市川団十郎 |
歌舞伎役者 |
美術 |
かきつばた |
尾形光琳 |
装飾画 |
見返り美人 |
菱川師宣 |
浮世絵 |
(かきつばた・尾形光琳)
(見返り美人・菱川師宣)
>元禄文化と化政文化の違い
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