歴史年代ゴロ合わせ暗記アフリカ独立の歴史

アフリカ独立の歴史


 第二次世界大戦後、アフリカは次々に独立していくことになります。

 
リビアの独立

 まず、戦後、最初に独立を果たしたのはリビアです。リビアは1912年以来、イタリアの植民地でしたが、イタリアが第二次世界大戦に敗戦するとイギリスとフランスが国連から信託統治領として管理を任されていたんです。

 そして、1951年に王国として独立を果たします。その後、1969年に軍によるクーデターが起こり、カダフィが実権を握りました。

 このあとにリビアの西側のチュニジア、モロッコも1956年に独立します。この地域は、アフリカの北側でマグリブ地方という地域です。アフリカでは、まず北側から独立していくんですね。まぁ、地域的にこの辺りはアラブ人でイスラム教徒が多いですからね。団結力があったんですね。

 
ガーナの独立

 1957年にはガーナがイギリスから独立します。独立運動の指導者はエンクルマ。この地域は、古くから部族間での争いもあり、宗教的にもバラバラだったので独立運動といっても簡単ではなかったんですが、エンクルマが見事まとめ上げ独立を果たしたわけです。

 このエンクルマという人は1960年10月に国連総会にてアフリカの独立への支援と南アフリカのアパルトヘイトの不当性を訴え大きな反響を受けました。そして、国連総会は翌年、「植民地独立付与宣言」を可決しています。

 1958年にはギニアもフランスから独立します。

 
アフリカの年

 そして、1960年です。この年はアフリカの年といわれるほどで一気に17ヵ国もの独立国家が生まれました。

 セネガル、モーリタニア、マリ、コートジボワール、ブルキナファソ、トーゴ、ダホメ、ニジェール、チャド、カメルーン、中央アフリカ、ガボン、コンゴ、マダガスカル、ナイジェリア、ソマリア、コンゴ。

 欧米の国々は第二次世界大戦の後、広がっていった民族独立の動きに対して、比較的寛容だったんですが、ただし経済的な支配は続けるようと考えていました。これを新植民地主義といいます。

 1960年に独立したベルギーでは、独立直後に内乱が起こりました。ベルギーは独立は許しても鉱山資源の利権は保持しておきたかったので鉱山資源が豊富な地域のシャバ州が中央政府に反旗を翻すように裏で動いたんですね。

 また、イギリスから独立したナイジェリアでも1967年にビアフラ戦争という内乱が起こります。この内乱でもイギリスが石油利権のために政府に武器の援助を行っております。

 形だけの独立ではダメだ!とアフリカの人々も団結します。そして、1963年にできたのがアフリカの国連ともいわれるアフリカ統一機構(OAU)です。2002年にはアフリカ連合(AU)となって政治的な統合を目指す動きとなっています。

 
アルジェリアの独立

 さて、アフリカの北側では、第二次世界大戦後、早々に独立する国が多かったわけですが、例外がありました。アルジェリアです。この地域は1830年にフランスが植民地化していたんですが、多くのフランス人が移り住んでいたんです。だから、この地域だけはフランスも簡単には手放すことが出来なかったんです。

 しかし、1954年にアルジェリア独立戦争が始まります。フランス本国でも仕掛けられた爆弾がいたるところで爆発するなど追いつめられていきます。1960年のアフリカの年では、フランス領であった国々の多くが独立を果たしていますが、このアルジェリア戦争に押されたことが大きかったんですね。

 当時のフランス大統領。ド・ゴールは、「いったん火がついた民族運動の炎を消すことは出来ない」として1962年にアルジェリアの独立をついに認めました。

 
モザンビークとアンゴラの独立

 モザンビークとアンゴラは1975年に10年以上もの独立戦争の末に独立を勝ち取りました。

 この2つの国はポルトガルからの独立だったのですが、この独立にはポルトガル本国の事情が大きくかかわっています。1970年にポルトガルを支配してきたサラザールという人物が亡くなります。その後、1974年にポルトガルではポルトガル四月革命という民主化運動が起こりました。そして、できた新政権が独立を認めたのです。