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マレー作戦


 太平洋戦争は、日本軍による真珠湾攻撃から始まったというのが一般的ですが、実は真珠湾攻撃よりも1時間50分ほど前、すでに戦争は始まっておりました。それが「マレー作戦」。マレー作戦は日本軍がシンガポール攻略を目的とした太平洋戦争において最も先行して攻撃を開始した戦闘です。

 そもそも真珠湾攻撃を計画していたのは海軍。では、当時、イケイケだった陸軍は指をくわえてみていたのか?

 そうではありません。当時は日中戦争真っただ中の日本は石油の供給を止められ大ピンチだったわけです。そのピンチを脱するためには、資源地帯の確保が最重要課題。そこで陸軍は南方作戦の実施を計画していたんです。

 これは、香港、シンガポール、マニラ、フィリピンなどにあるイギリスやアメリカの重要な軍事拠点を叩いて天然資源を確保しようと考えたわけです。

 こうして作戦の準備は進められ12月2日にはインドシナや南西諸島方面に終結した陸軍部隊は本土から開戦を定めた「ヒノデハヤマガタトス」の暗号を受信。12月8日の日本時間午前1時30分頃、日本軍はマレー半島への奇襲上陸に成功し、イギリス軍との衝突しますが翌日の昼にはコタバル市内の占領に成功します。

 つまり、真珠湾攻撃の1時間50分ほど前にはすでに太平洋戦争は開戦されていたわけですね。

 また、別部隊は当時タイ領であったシンゴラとパタニへの上陸を果たし、そこからシンガポールへと南下。2月15日にはシンガポールを降伏させます。

 海軍の計画した真珠湾攻撃よりも先に陸軍のマレー攻撃は始まっており、仮に真珠湾攻撃が何らかの理由で中止となっていたとしても太平洋戦争は始まっていた訳ですね。



写真は、イギリス軍を破りシンガポールを行進する日本軍。