右翼、左翼はフランス革命から生まれた
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1789年7月に起きたフランス革命。ここから右翼、左翼という言葉は生まれたといわれています。
市民は重税を課せられているにも関わらず、王様や貴族たちは優雅な生活を送っているのに対して市民の怒りが爆発。王様に民主的な議会の設立を認めさせて、新たな憲法をつくることにしたわけですが、この時に「王の権利も認めるべき」という王権派や貴族派が議長席から見て右側に座り、「王の権利は制限すべき」という共和派、俗世主義などの急進派が左側に座ったため、保守的な人たちを「右翼」、改革的な人たちを「左翼」と呼ぶようになりました。
ですけど、現在では「右翼」「左翼」といっても定義が難しいんですね。たとえば、「右翼」なんかは、伝統的な文化、風習、思想などを重視した政治思想を右翼と呼ぶことが多いんですが、そうなってくると日本とアメリカとの関係において、アメリカとは今まで通り仲良くやっていくべきだという人たち、この人たちは現在の体制の維持。つまり、保守的だといえますので「右翼」なわけです。一方でアメリカとは距離をおいて、日本本来の真の独立を目指すべきだとする人たち、この人たちも日本の伝統を守るともいえるので「右翼」と呼ばれます。親米、反米、どちらも「右翼」になっちゃいます。
まぁ、国や時代によって「右翼」「左翼」の使い方は変わってくるんですね。資本主義にしてもフランス革命当初は「左翼」って言われていましたが、社会主義勢力が拡大していくと「右翼」と呼ばれるようになっていきました。
最近の日本では、相手をののしる場合に「右翼」「左翼」という言葉をつかったりすることも多いようです。まぁ、実際の政治問題では単に「右翼」「左翼」とわけられる場合は少ないですしね。視点や捉え方によっても「右翼的」「左翼的」と変わってくる場合もあるので最近ではあまりメディアなどでは使われなくなっています。
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