上杉謙信は女性だった?
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上杉謙信(うえすぎけんしん)は実は女性だったという説があり、その説から小説や漫画、ゲームなど上杉謙信が女性として登場しているものがあります。しかし、この説は残念ながら真実味は薄いようです。(上杉謙信は女性だった?などというタイトルをつけておいてなんですが・・・。)
では、なぜこの様な説が出てきたのか。 |
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それは、上杉謙信には奥さんがおらず生涯独身だったからです。
戦国時代に限ったことではありませんが、当時の大名達は家を発展させる為に男子誕生を待ち望んでいました。いや、男子のみならず政略結婚などもありましたから女子でも子供は欲しかったはずです。現に織田信長には22人もの子がいますし、徳川家康にも16人の子がいます。豊臣秀吉はなかなか子宝に恵まれませんでしたが多くの側室をもち、その側室の生んだ秀頼を2代目に据えています。
しかし、上杉謙信には史実上、正室もいなければ側室もいない。
なぜ、そんな時代に謙信は独り身を貫き通したのか?さまざまな憶測が飛び、その中の究極ともいえるのが、上杉謙信女性説な訳です。
では、女性説の真実味が薄いのならば、真実はどうなのか?それも、はっきりとした答えは出ていませんのでこちらも憶測でしかありませんが、興味深い説としては、病気であり子供を作ることができなかった。あるいは、男色(今で言うと女装はしていないけどニューハーフ)であったなど。
個人的に真実味が強いと思えるのは、上杉謙信の信仰心からきているのでは?という説です。
武田信玄が「風林火山」の旗を掲げていたのに対して上杉謙信は「刀八毘沙門」の旗を掲げていました。この毘沙門(びしゃもん)への信心ぶりはすごかったらしく、謙信の生活は修行僧のようだったとも伝えられています。その信仰心から上杉謙信は女性を絶っていたのではないか?というのです。
しかしながら、どの説も否定も肯定もできません。実際、男色の僧侶や武将、貴族など歴史上多くいたりもしますから・・・。しかし、謙信ファンとしては最後の説であってほしいと望むところです。
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