歴史年代ゴロ合わせ暗記 

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寺小屋での勉強時間


江戸時代の江戸や京都の都市部では識字率が非常に高く、80%くらいの人が字を読むことが出来たといわれています。イギリスやフランスといった当時の先進国ですら字を読めたのは20〜40%程度の人だけだったといわれますので世界的に見てもトップクラスの識字率であったわけです。

なぜ、江戸時代に日本は世界でもトップクラスの識字率を誇っていたのかというと寺小屋という制度のおかげです。要するに学校ですね。

武士や浪人や僧侶が先生として子供たちに勉強を教えるわけですが、授業料は月に現在の貨幣価値で2000円程度。現代の塾の授業料と比べてもかなり安いですね。

そして、一日の授業の時間は、いまの塾通いの小学生と比べても遜色ないほど勉強していました。

寺小屋での授業時間は朝の8時からお昼の2時か3時頃まで。休みは毎月1日、15日、25日の3回のみ。夏休みなどはありませんでしたが、6月から8月の暑い時期の授業は午前中だけで、特別に暑い日は朝の早い時間に切り上げていたようです。

その他、正月、盆、節句は休みとなりましたが年間の休日は50〜70日程度。現在の小学生は150日は休日があるので半分くらいの休みしかなかったようです。

入学するときには硯箱や筆や炭。半紙やそろばんを買いそろえる必要がありますが、授業料も安かったために多くの人が子供を寺小屋に通わせたわけです。

この寺小屋の制度のおかげで識字率をはじめ、基礎教育がしっかり学ばれ、多彩な江戸文化を開花させていくことになったのですね。