歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記>天皇という称号はいつから?

天皇と呼ばれ始めるのはいつから?

 
 「天皇」という称号はいつから使われ始めたのか?

 天皇の名が見られる資料の中でもっとも古いものが奈良県の飛鳥池工房遺跡から出土された木簡でそこには「丁丑(677)年」の字と「天皇」という文字が記されています。



 また、日本書紀によれば、608年に推古天皇が中国の隋に送った国書にて「東の天皇」という記述がありますので「天皇という称号は7世紀の初め頃には使われており、7世紀の後半、天武天皇の時代にはすでに定着していたと考えられています。

 では、その前まで「天皇」はなんと言われていたのか?

 5世紀ごろでは「大王(おおきみ)」という称号が使われていました。これは、埼玉県の稲荷山古墳から出土した鉄剣に「獲加多支鹵(ワカタケル)大王」の名と「辛亥(471)年」の年号が記されていることが根拠となっています。



 では、なぜこの「大王」から称号を「天皇」に変える必要があったのでしょう?

 理由は、中国との関係性にあるといわれています。当時、中国といえば日本よりも圧倒的な力を持つ大国。もともと、「大王」という称号も中国から与えられた「倭国王」の影響もみられます。中国は臣下の礼をとった君主に爵位を与えて「王」と呼んでいました。つまり、中国皇帝から付与される称号が「王」だったわけですね。

 ですが、日本としては中国と対等な関係を目指していたために中国皇帝から付与される「王」ではなく、別の称号が必要だったわけです。

 「天皇」という名称の由来はいくつかありますが、「天」とうい字は「天照大神」からきているといわれています。アマテラスは天皇の皇祖神ですね。また、「皇」の文字はおそらく「皇帝」と同格といった意味を持たせるためのものではないかと言われています。