歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記歴史の真実>武田騎馬隊はポニーで戦ってた?
   

武田騎馬隊はポニーで戦っていた?

  


 

戦国最強とまでいわれた武田軍の騎馬隊。映画やドラマなどで見る武田騎馬隊のイメージでは、隊全員が馬にまたがり、華々しく活躍する画が浮かんできますが、実は、想像しているよりずっと小さな馬で戦っていました。

武田軍の乗っていた馬は木曽馬といわれる馬だということがわかっています。木曽馬の体高は130センチ〜140センチほど。ちなみに、サラブレッドは150センチ〜160センチ。ポニーとは体高147センチ以下の馬をいうらしいので、ポニーに乗って戦地に向かっていた訳ですね。映画などで描かれる大きな馬にまたがった集団とはかなり違ったイメージです。しかも、走る速さは、子供が走るのと同じぐらいだといいます。

実は武田騎馬隊というのは、武田軍の軍記「甲陽軍鑑」にも武田騎馬隊の記述は出てきません。たしかに、武田氏は、馬牧場を信州諏訪に所有していましたが、どうやら軍全員が馬で攻めるといったいわゆる武田騎馬隊の存在はなかったようです。

あくまで、馬と歩兵が一体となって攻めるといった一般的なスタイルを武田軍もとっていたようですね。

ちなみに、戦国最強の武田騎馬隊が壊滅したとされる長篠の戦。織田・徳川の連合軍は、馬防柵を全長2キロにもわたり作り上げ、繰り返される武田騎馬隊の攻撃を鉄砲隊によって退けたとされていますが、実際に主戦場となった地形をみると起伏があり、馬で攻めるにはちょっと不向き。また、武田軍の武将が亡くなった場所には石碑が建てられていますが、その石碑も馬防柵とはちょっと離れた場所に点々と残されています。騎馬隊が馬にまたがったまま、鉄砲隊によりその場に倒れていった訳ではなく、多くの武将たちは、鉄砲隊の前に負傷したところを追撃にあい殺された可能性が高いようですね。