歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記>スペイン風邪

スペイン風邪


 スペイン風邪とは1918年から大流行したインフルエンザのことをいいます。実は、このスペイン風邪はアメリカから始まったとされています。それなのに「スペイン風邪」なのはなぜなのでしょう?

 当時は第一次世界大戦の真っただ中ですね。戦争に参加していた国々は自分の国で多くの兵士が感染していると敵国に知られたくないのでひた隠しにしていたんですね。

 しかし、スペインは戦争には参戦しておらず風邪が流行していることを隠すことはしませんでした。その為、スペインで流行った風邪と思われ「スペイン風邪」と呼ばれるようになってしまったわけです。

 ちなみになぜ「風邪」なのか?当時は風邪とインフルエンザの違いがハッキリしていませんでした。インフルエンザウイルスが発見されるのは1930年代に電子顕微鏡が発明されてからです。それまではインフルエンザがウイルスによって
引き起こされることがわかっておらず風邪との区別が明確でなかったため「風邪」と呼ばれたのです。

 このスペイン風邪は1918年から1920年にかけて流行し、世界の人口(18億人:当時)の半数から3分の1が感染し、5000万人以上の人が亡くなったとされています。

 戦争中ですから資金集めの為にパレードを行ったりするんですね。多い都市では20万人もが参加するパレードです。こういったことでどんどん感染者が増えていったのです。

 また、スペイン風邪はウイルスが変異していきました。最初の流行では死者が少なかったのに対して第2波では、ウイルスの変異によって致死率が高まりました。

 しかし、アメリカの都市では地域によって感染者の数に違いがありました。フィラデルフィアでは、パレードなどで感染者がどんどん増えていきますが、セントルイスでは、感染者が見つかると多くの集会を禁止し、感染者を自宅隔離しました。その為、当初の死亡率はフィラデルフィアの半分以下に抑えています。ただし、その後、集会禁止をやめた途端に一気に感染は拡大しております。