歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記ロシアの歴史>ソ連の崩壊

ソ連の崩壊


 
第二次世界大戦後、アメリカとソ連は冷戦の時代へと突入していきました。アメリカの資本主義、自由主義陣営とソ連の社会主義、共産主義陣営の対立ですね。

 しかし、それにかかる軍事予算は膨大でアメリカもソ連も大きな赤字へとなっていきます。アメリカでは、レーガン大統領の時代で2兆ドル(当時の為替相場では500兆円弱)の累積赤字。対するソ連はもっと酷い・・・。

 おっと、ちなみにソ連(ソビエト連邦)というのは国の名前ではありませんよ。ソ連型の社会を目指す集まり(連邦)ということです。ベラルーシやウクライナ、ザカフカースが1922年にロシア連邦と連合してソビエト連邦が成立。その後、カザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、キルギスタン、ウズベキスタンがソ連に編入されます。

 これらの国々は基本的には離脱も可能なんですけど各国の共産党はロシア共産党の支部となっていたので共産党政権が崩壊しない限り離脱は不可能だったんですねぇ。

1924年頃のソ連
1.ベラルーシ(白ロシア)2.ウクライナ3.ザカフカース(1936年にグルジア、アルメニア、アゼルバイジャンに分裂)
4.カザフスタン5.ウズベキスタン6.キルギスタン7.トルクメニスタン8.タジキスタン

1.2.3の地域が1922年に連合しソビエト連邦が成立。4.5.6.7の地域は1924年以降ロシア連邦から自立しソ連に編入。


 話はもどって、ソ連もアメリカも軍事予算の拡大で経済的にピンチとなっていったんです。そして、1985年からソ連とアメリカは首脳会談を再開し共に兵器などを削減しない?と話し合いを始めます。この時の双方のトップはレーガンとゴルバチョフです。1989年にはゴルバチョフとブッシュ(アメリカでは大統領が変わっていた)が冷戦の終結を宣言しました。

 これでめでたしめでたしとはならず、ソ連では経済破綻を何とかしようとゴルバチョフが全般的な改革(
ペレストロイカ)を打ち出していたんですが、これが失敗してしまいます。

 もはや、限界にきていたんですね。共産党一党独裁とか、社会主義計画経済とか・・・。

 各地で民族紛争も多発するようになり1990年には第二次世界大戦の時に併合されていたバルト3国がソ連から独立します。

 そして、1991年8月にはゴルバチョフに反対する共和党内での保守派といわれる人たちがクーデターを起こしました。ゴルバチョフの改革に反対だったんですね。ゴルバチョフは一時、クリミアにて軟禁されますが改革派のエリツィンらの活躍によりクーデターは静まることになります。

 しかし、もう共産党内では意見がバラバラ。共産党自体の存在が難しくなってきます。そして、ゴルバチョフはついに共産党の解散を宣言するのでした。

 ソビエト共和国の連合体(ソ連)とは共産党によって統率された15の国々。つまり共産党が解散となればソ連も解体ということになるわけです。

 その後も15の共和国はCIS(独立国家共同体)として関係を維持しようとしますが現在でも実はあまりうまくいっていません。

 少数民族の独立運動など数々の問題をロシアは抱えているのが現状です。
 

独ソ戦(スターリングラード攻防戦)