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島崎藤村


島崎藤村は、明治5年(1872年)〜昭和18年(1943年)を生きた詩人であり小説家です。学生さんで覚えておいていただきたいのは詩では『若菜集』。小説では『破壊』『春』『新生』『夜明け前』といったところですね。



島崎藤村は現在の長野県(筑摩県)の馬龍村で生まれました。本名は春樹(はるき)。9歳で長兄に従って上京。明治学院に入学したころに同窓の馬場胡蝶らと知り合い文学の道に興味を抱きます。

明治学院を卒業後、明治女学校の英語教師となりますが、その頃に北村透谷らの「文学界」に参加。同じころに教え子であった佐藤輔子と恋愛をし退職。関西、東北を流浪しますが、最終的には東北学院の教師となりました。その頃の苦悩を描いたのが近代史のあけぼのといわれる『若菜集』です。

その後、赴任した信州の小諸義塾では、詩集『落梅集』を刊行。秦フユという女性と結婚もし、この頃から詩から小説へ転向を始めていきます。

ですが、この小説への転向していく時期から不幸が重なっていきます。上京して『破戒』を執筆中に三女が死亡(藤村33歳)。翌年には、妻の父から借金までして『破戒』を自費出版しますが、貧窮の中、次女、長女が死亡。文学界の様子を描いた『春』を連載するも藤村38歳の頃には妻のフユを死亡してしまいます。

妻の死後、家事を手伝っていた姪のこま子と不倫関係となり、その顛末を『新生』として発表。

56歳で秘書の加藤静子と再婚し、57歳の時に父をモデルにした歴史小説『夜明け前』を連試開始。70歳で日本文学報国名誉会員となり71歳、東洋と西洋の関係を取り上げた『東方の門』の執筆に入るが未完成のまま亡くなりました。