初めて切腹した人ってだれ?
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初めて切腹した人物でといわれているのは、988年に切腹した藤原保輔(やすすけ)という人物だといわれています。彼は、事件を起して捕まり自分の腹を切り裂いて自殺したのですが、それが歴史上初めての切腹だといわれます。
そして、腹を十字に裂いて、古典的な形式である切腹をして見せたのが、「義経記」に残る佐藤忠信の壮絶な最後です。このホームページはお子様も見ている可能性があるので、これ以上書きませんが、そりゃもう壮絶だったそうです。
この佐藤忠信という人は、源義経(牛若丸)の家来でしたが、ついに義経も自害するときになり、どのような最後を見せればいいのか?と付き添いの人に聞いたところ、「佐藤忠信の死に様は、人々が褒めておりました。」と答えたことから義経もやはり切腹をして見せたといいます。
そして、この切腹という方法が武士における栄誉ある自害として定着していき、鎌倉時代では、武士の自害といえば切腹というのが当たり前になっていったようです。鎌倉幕府が滅亡した際、元執権の北条高時も切腹して最後を遂げましたからね。
さらに、豊臣(羽柴)秀吉により、切腹は進化していきました。秀吉が信長の家臣として中国地方への侵攻に出ていたころ、三木城攻め、鳥取城攻め、備中高松城の水攻めの際、秀吉は、城主が切腹すれば、兵の命は助けてやるというパターンを編み出します。これにより、切腹が単なる自害から責任をとるという方法へとかわっていきます。
江戸時代になると切腹は儀式化していきます。白い着物を着て、背後には刀を持った介錯人・・・。映画やドラマで出てくる”あれ”ですね。また法律でも切腹が刑罰のひとつとして定着していくことになるのです。
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