参勤交代に掛かった費用はいくら?
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江戸時代、各大名に義務付けられていた参勤交代。これには莫大な費用が掛かったといわれています。では、どれくらいの費用が必要とされたのか?
藩の大きさにもよって違いますが、小さな藩でも100人、大きな藩ですと1000人〜4000人もの行列で遠路はるばる江戸を目指す訳です。
距離的にも遠く、大きな藩となると薩摩藩。距離で言えば薩摩から江戸までは1700Kmもありますから40日から60日ほど必要でした。大きな藩ですから1000人以上の行列です。
この大規模な人数の食事や宿代は当然として他藩領地通過時に藩主への贈答品など細かな出費も出ていきます。
薩摩藩の享保5年(1720年)の例では、およそ5億円もの費用が参勤交代に掛かったと記されております。
藩にとってはかなりの出費です。そのため、薩摩藩では出費を抑えるためにとにかく歩くスピードを上げるなど涙ぐましい努力をしていたといいますし、コスト削減のために宿代も値切りに値切り、飲食代にも費用をかけなかったため、東海道筋の宿屋には薩摩藩はとても評判が悪かったともいわれています。
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