参加することに意義があるってどゆこと?
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オリンピックのたびに引用されたり、学生時代には部活などの活動でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
「参加することに意義がある」
この言葉は、近代オリンピックをひらいたフランスのピエール・ド・クーベルタンの言葉です。
近代オリンピックの第1回は1896年アテネにて行われます。当時は、世界中で植民地の争奪戦が激しさを増していた頃。1893年にはハワイ革命、1894年には日清戦争、スペイン・モロッコ紛争。1895年、イタリア・エチオピア戦争、キューバ暴動。1896年イギリスのスーダン遠征・・・。
そこで、スポーツを通じ世界に平和を訴えようと古代オリンピックを復活させることになったんです。
しか〜し!各国は自国の威信をかけメダルを争うばかり・・・。
1908年の第4回オリンピック(ロンドン)では、綱引き競技にてアメリカチームが運動靴で参加しているにも関わらずイギリスチームがスパイクを履いていたことでアメリカは試合をボイコット。これが始まりとなり、陸上男子800メートルではアメリカの選手がイギリスの選手を押した押さないで乱闘にまで発展しそうに・・・。
これを見たクーベルタンが演説のなかで語った言葉が
「勝つことではなく、参加することに意義がある」
だったのです。
現在では、いろいろな意味での解釈がありますが、オリンピック本来の意義を見失い、争う状況を見て発せられた嘆きのような言葉だったんですねぇ。
ちなみに、クーベルタンは「参加することに意義がある」の後に「美しく負けるのも大切である」と述べています。
考えさせられますねぇ。
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