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アベノミクスの語源。レーガノミクスって?

 
 アベノミクスの語源って何でしょう?何だか薬の名前のようにも思えますが、実はこのアベノミクスの由来となった政策がアメリカにありました。

 1980年に大統領に選出されたレーガン大統領の行った財政政策。
レーガノミクスです。

 とはいえ、このレーガノミクスとアベノミクスでは内容がかなり違ってきます。まぁ、大きくとらえて財政政策という面では同じですけどね。

 レーガノミクスは「レーガン」と「エコノミクス」をミックスさせた造語です。彼が行ったこの政策では、減税を行うかわりに社会福祉予算を削りました。また、規制緩和により自由競争の促進も唱えます。

 簡単に言ってしまえば「小さな政府」をつくろうとしたのですね。なるべく政府は何もしない。国民は自分のことは基本的に自分で守ってね。また、企業は競争し、切磋琢磨して経済を活性化させてね。といった具合です。

 しかし、当時はまだソ連との冷戦の最中。ですから、レーガン大統領は、軍拡予算は思いっきり上げます。しかし、この軍拡予算がアメリカにとってはかなりの負担になるのです。

 当時は、車産業でも日本やドイツに押されていた上、今のようにマイクロソフトやマッキントッシュなどコンピュータ関連の企業も育っていませんからね。経済的にピンチになります。

 ソ連とて同様。アメリカが軍事予算を上げるものだからソ連だって負けてられません。そして、ソ連はアメリカよりも酷い経済的ピンチを迎えます。

 そんな中、ソ連にて抜本的改革を唱え登場したのがゴルバチョフです。ゴルバチョフの行った改革がペレストロイカですね。

 1985年にはアメリカとソ連にて首脳会談が7年ぶり再会され、1989年のマルタ会談にて冷戦は終結となります。

 冷戦終結時にはレーガンからブッシュ大統領に代わっていますが1982年の失業率9%から1988年には5%台へと減りましたので、レーガノミクス以外の要因があったにせよ見方によっては一定の成果を得たともいえます。

 安部政権では、「社会福祉を充実させる為に増税許してね。ただし、大胆な金融政策や機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略にて経済は再建させますよ。」といった考えなのでレーガノミクスとは内容が違いますね。