「水滸伝」「三国志」は羅漢中ひとりの作品ではない!
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我々、日本人にも馴染みの深い「三国志演義」や「水滸伝」。水滸伝は、羅漢中(らかんちゅう)と施耐庵(したいあん)との合作。三国志演義は羅漢中の作品というのが一般的な表記ですが、厳密に言うとそうではない可能性があります。
水滸伝では、部分により文章のつくりが違い、前と後では異なる性格を持つ登場人物までもが登場します。なぜ、このようなことが起きたのかというと・・・。
羅漢中が生きた時代は正確にはわからないものの1364年には実在していたことがわかっています。当時は、三国志で活躍する人物達や水滸伝の梁山泊の面々などが登場する芝居などが多く好まれていたといわれています。
三国志の曹操を主人公にする作品もあれば、諸葛孔明の活躍のみの作品などもあったのでしょう。それらの作品をまとめ上げたのが羅漢中。もしくは、それらをまとめる作業の中での代表人物が羅漢中であったのではないか?という説が現在では有力なようです。
羅漢中が実在したことは間違いないようですが、彼がひとりで水滸伝や三国志を書き上げたというのは、現在では間違いという見方が一般的です。、
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