お茶の歴史
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中国でお茶が飲まれるようになるのは唐の時代からといわれています。
それ以前の古い文献でも”茶”と思われる文字は見受けられるのですが、それが現在の茶と同じ植物を指しているのか断定するのは難しく、また原始的な状態で心身を癒す意味で飲まれたいたとも言われております。
現在のように茶葉を加工し、その味を追求するようになったのが唐の時代です。「茶」という文字も唐の時代以降に現れてきます。
中国のお茶の材料となるのはツバキ科の茶の木ですが、お茶の製造工程にも工夫がなされるようになってきて、清の時代には今の中国茶にある緑茶、紅茶、青茶(烏龍茶)、黒茶、黄茶、白茶と6種類が出そろうことになります。同じ茶の木から6つの種類の味も香りも色も異なる茶が出来るんですね。
では、日本にお茶が伝わったのはいつなのか?
日本にお茶が伝わったのは遣唐使により、奈良、平安時代だといわれています。しかし、それほどお茶の文化が根付くことはなく、日本での茶樹栽培は平安時代末期、日本に臨済禅をもたらした栄西が持ち帰った茶の種から始まるとされています。飲茶はこのころから禅宗とともに普及していきます。
実際には、当時から宮中などには茶園はあったのですが、普及したのが平安時代末期です。
江戸時代になると中国文化に興味が強い人々により急須でお茶を入れる「煎茶法」がもたらされるようになります。1738年には宇治の茶農が蒸茶の煎茶を考案し、茶葉を緑茶として仕上げる製法が広まっていくことになります。
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