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日米地位協定


 日米地位協定とは、日本とアメリカとの間の相互協定及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定のことをいいます。

 簡単にいうと「日本国内のアメリカ軍兵士やアメリカ軍に雇われているアメリカ国籍の民間人、またその家族に特別な地位を与える約束」のことを日米地位協定といいます。

 でも、そもそもなんで日本にいるアメリカ兵や雇われているアメリカの人にまで特別な地位が与えられるのか?

 日本とアメリカの間には「日米安保条約」という約束があります。

 これは、「日本が他国から攻撃を受けたらアメリカが守ってあげますよ。そのかわりに日本国内にアメリカ軍の基地をつくりますね。」っていう約束です。

 日本を守ってくれているのだから、その人たちには特別な地位を与えましょう!というのが日米地位協定です。

 では、特別な地位とは何なのか?

 まず、日本が他国に攻められた場合、多くのアメリカ軍の兵士が日本にやってきます。彼らが米軍基地に入る場合にはパスポートの必要はありません。

 また、アメリカの兵士が犯罪を犯した場合、仕事中であったり、基地の中に入ってしまうと日本の警察は捕まえることが出来ません。ただし、現行犯であったり、基地の外で生活している場合には逮捕することは可能です。

 なんだか、ちょっと怖い気がしますよね。仮に殺人を犯したとしても、基地の中に逃げ込んでしまえば、日本の警察は手だし出来ないわけですし・・・。実際、2016年にアメリカ軍に雇われているアメリカ国籍の人間が殺人を犯しています。その時は、米軍基地の外に住んでいる人物であったために日本の警察が逮捕することが出来ましたがアメリカ軍の基地に入ってしまったら日本の法律で裁けない可能性もあったわけです。

 それってヤバくないですか?

 しかし、実は日本の自衛隊も海外で活動する時には、その国との間で地位協定が結ばれ、自衛隊員の犯罪に対して、その国の警察が逮捕したり、裁判することはできない決まりになっています。

 その国独自の法律を知らぬ間に破ってしまい逮捕されてしまったり、あらぬ疑いをかけられたりするのを防ぐためですね。

 まぁ、日本の自衛隊の犯罪はこれまで一度も起こっていませんが、万が一の時には海外で活動中の場合は、日本の法律が適用されるわけです。

 しかしながら、日本でアメリカ軍の兵士に対して不当な逮捕などありえませんし、そもそも沖縄には米軍基地が多すぎるという問題もあります。

 犯罪を犯した容疑者も基地内に逃げ込んでしまうと日本の警察は手出しができず、米軍側に申し入れを入れて取り調べを行い、犯罪事実が固まって起訴した段階で日本側に引き渡されるという捜査にも苦労を伴います。

 地位協定は必要な部分もありますが、沖縄に住む人たちには不安も多く、見直すべきだという声も長きにわたり上がっているのが事実です。