歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記>日本人の誕生

日本人はどこから来たのか?


 群馬県岩宿での石器発見

 日本では長年、日本列島に人類が住みついたのは縄文時代(約1万2000年前)からと考えられていました。しかし、1949年に群馬県岩宿で約3万年前の石器が確認されたことにより日本にも旧石器時代があったことが判明します。

 発見したのは、相沢忠洋という青年。岩宿の関東ローム層の中に黒曜石の欠片を発見。そのことから本格的な発掘調査が始まり、日本の考古学は大きく変えられるのでした。

 1960〜1962年には静岡県浜北市で1万4000年前の化石人骨(浜北人)が1970年には沖縄県具志頭村で1万8000年前の化石人骨(港川人)が発見されるなどしています。

 
日本人はどこから来たのか?

 まだ、日本が大陸と地続きであった氷河時代、朝鮮半島や中国華南、沿海州、台湾などから日本列島に移り住んでいたマンモスやナウマンゾウ、オオツノジカなどの大型動物を追って今の日本人の祖先が日本大陸にやってきたと考えられています。

 現在、日本で発見された最古の化石人骨である港川人や浜北人はアジア大陸南部からやってきた「古モンゴロイド」とされており、狩猟や採取の生活を営み縄文人の祖先となりました。

 およそ1万2000年前には気候の温暖化で海面が上昇し、日本は完全に大陸から離れ、島国になります。日本では、大型動物が絶滅して鹿や猪が増え、人々はクルミやクリ、ドングリを主食としました。これが縄文時代の始まりで1万年以上も続きます。旧石器時代から縄文時代へと変わると縄文土器が発明されます。これにより、人々食料の煮炊きやアク抜きが可能になり食べられるものが格段に増えました。アサリやハマグリの貝を煮て大量に食べたり、シカやイノシシ、マグロやタイ、ボラなどの魚なども食べられました。

 この頃の日本に住んでいた先祖の特徴としては二重瞼で顔の彫りが深く、多足が長くて体毛が濃いという特徴があります。

 しかし、この縄文時代も1万年ほどで終わり、弥生時代へと変わっていきます。紀元前5〜4世紀以降、シベリアなど北方に住む集団が朝鮮半島を経て日本にやってくるのです。彼ら「新モンゴロイド」は農耕を生活の糧として、一重瞼で胴が長く、体毛が薄い人種でした。

 
縄文人は弥生人に征服された?

 さて、それまで日本に住んでいた縄文人は弥生人の登場によってどこに行ってしまったのでしょう?弥生人により征服されたのか?どこか違う場所に追いやられたのか?または、混血していったのか?

 縄文人(古モンゴロイド)と弥生人(新モンゴロイド)は混血していったと考えられています。保管同のアイヌの人々や沖縄の人などは古モンゴロイドの特徴がより強く残っており、一方、ミトコンドリア遺伝子の分析によると本州と韓国人は遺伝的にかなり近い関係にあるとも言われています。


日本に移動してきた人類

・5万年前頃:アフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンスが世界各地に広がっていく。

・4〜3万年前:海水上昇により東南アジアの陸地が縮小。東南アジアの人は中国へと北上。中国にいた人たちはシベリア方面へ。

@2万年前:東南アジアに残った人の一部が南西諸島を経由して日本に渡来し縄文人になる。

A5000年前:地球が冷え始めシベリアの人が南下。その一部が朝鮮半島を経由し日本に渡来。弥生人となる。

B北海道にはシベリア、サハリン経由で渡来したとする説もある。

※日本への人類が移動した経路、年代については諸説あり。現在も研究が行われている。