ナゴルノ・カラバフ問題
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2020年9月にコーカサス地方のアルメニアとアゼルバイジャンの間で戦闘がおこりました。原因はナゴルノ・カラバフというアルメニア住民が多い地域。この地域をめぐる争いです。
これは、どういうことなんでしょう?

アルメニアもアゼルバイジャンも旧ソ連の国です。しかし、アルメニアはキリスト教の人が多くロシアとの関係が深い国です。対してアゼルバイジャンはイスラム教の人が多くとることの関係が深い国なのです。
しかし、アゼルバイジャンの中にはナゴルノ・カラバフという地域があります。この地域にはアルメニア系の住民が多い地域なんですね。地図をよく見るとアゼルバイジャンの中にナゴルノ・カラバフがあるのが分かると思います。アゼルバイジャンのこの地域だけアルメニアのような状態というわけです。
ですが、そもそも、なぜ、こんな変なことになったのか?
これには、独裁者スターリンが大きく関係しています。
ソ連が誕生した時、スターリンはアルメニアやアゼルバイジャンがソ連から独立するのを恐れてナゴルノ・カラバフという地域をあえてアゼルバイジャンの中につくったんです。こうしておけば、両国が独立しようした時に必ず紛争が起こるだろうと予測し、独立が出来ないように仕向けたんですね。
2020年の紛争は、ロシアが仲介し停戦しました。ナゴルノ・カラバフに侵攻したアルメニア軍は徹底し、アルメニアの敗北といっていい形での停戦です。
ですが、問題が解決した訳ではなくあくまで停戦。いつ、また紛争が起こっても良い状態なんですね。
国際社会が協力し、両国間での合意点を見出し、早期に問題解決されることが望まれます。
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