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歴史年代ゴロ合わせ暗記>反日大統領・文在寅

反日?文在寅(ムン・ジェイン)大統領


 韓国の19代大統領
文在寅(ムン・ジェイン)大統領。よく反日と言われていますが、実は彼の娘は東京の大学に留学していますし、妻のキム・ジョンスク夫人は、日本の茶道の教室に通ったりしたこともあります。



 しかし、一方で前朴槿恵大統領の時に合意となった慰安婦問題も見直しとなり、1918年の徴用工(第二次世界大戦中の日本統治の時代に日本の工場や炭鉱にて働かされた朝鮮の人たち)を巡る最高裁判についても「司法の判断を尊重する」として、1965年の日韓請求権協定で解決済みとなってはずの問題もひっくり返そうとしています。

 そのため、反日大統領などと言われているんですね。

 文大統領は、日本との関係を「
ツートラップ戦略」で進めるとしています。歴史問題と経済とは切り離して考えるというわけです。まぁ、現在の日本との関係と歴史上、朝鮮半島を植民地支配していた日本とは別物で考えるということでしょう。

 日本側からすれば、「いやいや、歴史上の問題は1965年に
日韓基本条約で解決してるでしょ?」って話ですね。

 なぜ、文大統領は、それを平気で慰安婦問題や徴用工などの問題を日本に押し付けてくるのか?

 日本と韓国とが日韓基本条約を結び日韓国交正常化が実現した1965年の大統領は朴正煕(パクチョンヒ)。クーデターで政権を掌握し、軍事政権を築いていた時代です。朴正煕大統領は、経済発展のために日本と日韓基本条約を結び、国交を回復させると日本から賠償金や支援金を得ることに成功します。

 文大統領の基本的な考えは、当時得た日本からの賠償金は、国内のインフラ整備などにつぎ込まれて、慰安婦や徴用工などの個人的補償問題はないがしろにされたままだという考えです。

 日韓基本条約は「韓国の経済発展のためにお金を出しますよ。ただし、韓国は請求権を放棄して、個人の補償に関しては、韓国政府がやってね。」という内容です。しかし、当時は、「兎に角、経済発展が最優先だ!国を豊かにして、その後で個人補償については面倒をみればいい。」という朴正煕大統領の考えだったようです。ですから、個人補償は、ほとんど行われてきませんでした。まぁ、韓国政府も個人補償をしようとした時期もあったようですが、手続きが非常に面倒で行わなかった人たちや慰安婦などはそもそも人に知られたくないので手続きにいかない。或いは、そもそも補償してくれること自体知らないかったという人が多く、確かに個人補償はないがしろなんですね。

 実は、韓国では徴用工の裁判は何度も行われてきました。しかし、訴えた側が何度も敗訴しています。理由は、日韓基本条約によって請求権はすべて解決済みとなっているから日本に対して請求権はないとわかっているんですね。

 ただし、徴用工では、未払い金や積立金も戻ってきていないという人も多くいます。

「日本に働き行って、つらい思いして、汗水たらして働いた金どこいった?利子付けてきっちり返せや!あと、精神的に辛かったから、その分上乗せでな!」

 まぁ、確かに未払金や積立金が消えてしまったというのは、日本の企業が払うべきお金でしょう。しかし、精神的に辛い思いをした分は韓国政府が支払うべきですね。そういう約束になっているんですからね。

 しかし、それを韓国政府が「払います」といえば、「日本に対して弱腰だ」となってしまうので払うわけにもいかないんですね。

 文在寅大統領は、若かれし頃、後に第16代大統領になる廬武鉉と共に軍事政権に反対し運動していた人物です。

 クーデターで軍事政権をつくり上げた朴正煕大統領時代の日韓基本条約。これが気に入らない、十分でないという考えがあるのでしょう。

 たしかに日韓基本条約の交渉の時、韓国側としては、「請求権としてお金をくれ」といっていましたが、日本側は「請求権としてはお金だせない。」として、何度も何度も揉めました。損害に対する請求(請求権)という名目でお金を出せば、日本国民は黙ってないだろうから請求権ではお金が出せないというわけです。

 結果として、「経済援助するから請求権はすべて解決としてね。」という曖昧な条約になったんですね。

 そもそも、慰安婦問題や徴用工という言葉すら記載がありません。十分に時間を使って話し合われてきたのは、「金額」とその金額を出すにあたって、また受け取るにあたっての「名目」です。

 たしかに、金額と名目にばかり、頭を悩ませながら進めらた条約締結なら十分でないと言われても仕方がないのかもしれませんね。

 しかし、どんな政治情勢であったにしろ、どんな話し合いがなされたにしろ、日韓基本条約は締結し、個人補償は韓国政府が行うことになっていますので、これらをひっくり返すというのはどうなのでしょう。

 また、日韓基本条約締結当時の日本と韓国がお互いのプライドばかりを気にして交渉していたわけですが、現在でも似たり寄ったりですね。本心は、内に秘めたまま、国のプライドばかりや政権の支持率ばかりを気にして交渉を進めている・・・。それでは、お互いにとって本当の意味での信頼関係を築くのは難しいのかもしれません・・・。