中国最古の文字は甲骨文字ではない!
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中国最古の文字と言えば甲骨文字と教わってきましたね。しかし、最近、この甲骨文字よりも1000年以上も古い時代の文字というのが見つかっています。
甲骨文字とは、漢字の原型ともいわれているもので紀元前17世紀〜紀元前11世紀ごろに実在したといわれている文字です。王朝でいえば中国最古の王朝、殷の時代ですね。
この甲骨文字というくらいだから、やはり亀の甲羅に文字を刻むイメージがありますが、実はほとんどの文字はおなかの甲羅に書かれています。
(出典:ウィキペディア)
さて、この甲骨文字よりも古いとされる文字が発見されたのは2003年から2006年に行われた中国浙江省(せつこうしょう)の考古学調査によって。この時、240点ほどの器物に記号のようなものが書かれているのが見つかっていますが、その中の記号が魚や旗、虫などに似た文様があり、「人」に似た字もあったといいます。
そして、2013年に専門家による検討会により、これが中国最古の文字であると認められたのでした。
ちなみに世界最古の文字は、紀元前3500年頃にメソポタミア南部の都市を築き上げたシュメール人が使っていたシュメール文字です。
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