キリストが生まれたのは西暦1年でも12月25日でもない!
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西暦とはキリスト教をひらいたイエスの誕生の年を1年とし、12月25日にイエスは生まれたと思われている方も多いと思われます。しかし、実はイエスの生年月日については、新約聖書などにも記されていないことから、かなりあやふやらしいのです。
そもそも西暦とは、530年頃、神学者ディオニシウス・エクシグスによって考え出されました。彼は、新約聖書の文章からイエスの生まれを計算。しかし、現在ではその計算は間違いであるという見方が一般的となっています。
また、12月25日の誕生についても、イエスの生まれた日が正確にわからない為、本来、冬至祭であった12月25日をイエス・キリストの誕生日として祝うようになったのではないかと言われています。
では、イエスの本当の生年月日はいつなのか?色々な説がありますが、興味深い説をいくつか・・・。
新約聖書の中にある「ベツレヘムでキリストが誕生した直後、誰も見たことのない星が西の空に輝き、3人の賢者にイエスの生誕を知らせキリストのもとへと導いた」という文に天文学者が注目。
この「見たことのない星(ベツレヘム星)」の正体とは紀元前7年に起きた土星と木星の異常接近であり、両惑星が重なり合って明るく見えたのではないか?というのです。土星と木星の異常接近は非常に稀であり、これならば「誰も見たことのない星が現れ・・・」という記載にも納得がいき、ベツレヘム星の正体がこの天体現象だとするならばキリストの生まれは紀元前7年9月15日ということになります。
いやいや、、このベツレヘム星とは紀元前2年6月17日の木星と金星が重なり明るく見えた現象であり、キリストの生まれは紀元前2年6月17日だという説。或いは紀元前12年のハレー彗星がベツレヘム星だという説など・・・。
また、他にも「大規模な人口調査が行われた年にキリストがベツレヘムで誕生した」という記述から大規模な人口調査が行われた西暦4年がキリストの生まれた年だという説もあります。
しかしながら、現在までイエス・キリストの正確な生年月日はわかっておりません。イエス・キリストに関する新たな資料でも見つからない限り永遠に謎のままなのかも・・・。
ただし、クリスマスはキリスト教やそうでない人にとっても特別で大切な日であることには変わりありません。ちなみに、クリスマスツリーのテッペンにつける星。あれは、キリスト誕生の日に輝いたベツレヘム星をイメージして付けるらしいですよ。
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