歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記歴史の真実中国の宦官が日本にはいない理由

中国の宦官が日本にはいない理由


古代の日本は、多くの文物や制度の影響を中国から強く受けています。当時の日本にとっての中国は国造りをする上でのお手本だったわけです。

しかし、中国の政治では常識であった宦官の存在が日本には存在していません。

なぜ、日本には宦官がいないのか?

宦官とは皇帝の側近に仕え、後宮(皇帝の皇妃や妃が住む場所)の世話をするために、去勢された男性のことです。まぁ、ちょっと”アレ”ですけど、おちんちんを切っちゃうんですね。皇帝の奥さんと変な感じになったら大変なので・・・。

中国では、この宦官の存在は殷王朝から清の時代まで政権の側にはつねにおりました。まさに宦官はいて当然の存在だったわけです。

しかし、日本の朝廷には宦官は昔から存在しない。なぜ、宦官は真似しなかったのか?

それには、中国にて宦官が生まれた事情に理由があります。

そもそも、宦官の起源というのは、異民族を征服して捕虜とし、その男たちを去勢し、奴隷として使い始めてのが最初です。

その点、日本は島国なので多民族を征服するということがないわけです。

されに、古代の中国では、刑罰によっても宦官が生まれましたが、その制度は随の時代には廃止されていました。日本が中国のの文化や国政を積極的に習い始めたのは、その頃からですから、刑罰で宦官をつくるという制度は日本には持ち込まれませんでした。

また、後宮の規模も中国と日本では違います。中国では後宮3000人といわれるほど大きなものですが、日本ではそれほど大規模なものではなかったので宦官時代が不要だったのでしょう。