女性天皇はなぜ認められないのか?
|
2019年現在、女性天皇は認められていません。歴史を遡れば、推古天皇など8人の女性天皇が存在しました。なのに、なんで現在では女性天皇は認められていないのか?
実は、推古天皇など8人の女性天皇は、男系の女性天皇なのです。女系天皇ではないんですね。
ん?ちょっとわからないんですけど・・・。って感じですよね。
女系天皇と男系天皇の違い
例えば、ドラゴンボールのベジータの家庭で見てみましょう。
ベジータが天皇です。奥さんはブルマですね。その二人の間には、トランクス(長男)とブラ(長女)がいます。
この場合、ブラが天皇を継ぐことになれば、彼女は男系の女性天皇となります。父親が天皇のベジータ(男)ですからね。しかし、ブラの子供は天皇にはなれません。母親が天皇なので女系天皇となってしまうからです。ブラの子供は、男の子だろうと女の子だろうと女系の天皇になってしまうため天皇になる権利がないんです。ですから、ブラの次の天皇は、トランクスかトランクスの子供になるわけです。
なぜ、女系はダメなのか?
日本では、古来から男系皇位継承が受け継がれてきたので、男系をたどれば初代天皇と言われている神武天皇にたどり着くと言われています。女系を認めてしまうとそれらの歴史が変わってしまうんですね。
皇室典範により男系の女性天皇も認められない
また、戦後、皇室典範という皇室に関する基本法典が定められています。
この皇室典範によって皇位継承は男系の男子に限るとされました。ですから、歴史的には認められてきた男系の女性天皇も現在では認めらえていないんです。
ですから、現在(2019年)の皇位継承の有資格者は3人しかいないんです。秋篠宮さま、その長男の悠仁さま、上皇の弟君の常陸宮さまです。
このままでは、悠仁さまが結婚して男子が生まれないと皇位継承は途切れることになります。
女性天皇を認めてもダメ?
女性天皇は、歴史的にも認められてきたので女性天皇を復活させたらどうなのか?
この場合、皇位継承の有資格者は陛下の娘の愛子さま、次いで秋篠宮さまの長女の眞子さま、次女の佳子さまも候補者となります。しかし、女系天皇を認めない限りは、愛子さま、眞子さま、佳子さまが男子を生んだとしても女系男子となるため天皇になることはできません。
今までどうやって男系天皇を維持してきたのか?
長い歴史の中で天皇の皇位継承は、男系天皇を維持してきました。なぜ、ここにきてそれが途絶えようとしているのか?
それは、昔の天皇が側室を持っていたからです。歴代の天皇の半分は側室の子だったといわれています。正室から生まれた天皇は、現在の天皇、そして現在の上皇、昭和天皇・・・。そして、それ以前は1629年に天皇となった明正天皇(女性天皇)にまで遡ることになります。
側室制度がなくなった現在では、男系天皇を維持するのは難しくなっているんですね。
では、女系天皇を認めるしかないのでは?
どうしても女系天皇を認めずに男系男子であることを優先するのであれば、戦後に皇籍から離れた旧宮家を復活させる方法もあります。ただし、これも皇室典範により、いったん皇族を離れた者が皇族に戻ることは禁止されているので皇室典範を改正しない限りは無理なのです。また、本人たちが皇族に戻りたいと思っているかどうかも疑問です。
小泉内閣の時にいったん皇室典範の改正案が出ており、翌年の国会で議論するはずでしたが、秋篠宮さまの第三子懐妊との情報が入り棚上げになっています。
女性の皇族は結婚すると皇族を離れる決まりになっています。愛子さまの結婚が話題になる前までには、早期に結論を出さねばならない問題です。
|
|
|
|