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ジェフ・べゾス


 日本人でも今ではインターネットショッピングサイト「Amazon(アマゾン)」を知らない人はいないでしょう。

 その創始者、CEOがジェフ・べゾスです。

 ジェフ・べゾスは1964年1月にニューメキシコ州アルバカーキで生まれました。当時の名前は、ジェフリー・プレストン・ジョーゲンセンです。しかし、父が19歳、母は17歳という若さでの出産だったこともあり、すぐに離婚することになります。

 母親の再婚相手がミゲル・べゾスというキューバ難民。そこで、子供の名前も変わったわけです。ジェフリー・プレストン・べゾスとなります。ジェフリーの愛称がジェフなのでジェフ・べゾスと呼ばれるようになります。

 ジェフ・べゾスは中学生の頃には、警報装置をつくり、弟や妹が自分の部屋に入り込まないような仕掛けをつくるなどしていたようです。

 コンピューターに興味を持ち始めるのは高校生の頃。大学も物理学を専攻するはずでしたが、計算機科学と電気工学の分野に専攻を変えて卒業しています。

 その後、べゾスは株取引の会社に入社。2年後に金融会社バンカーズ・トラストへ、さらに1990年にはD・Eジョーというヘッジファンドへと会社を転々としていきながらも実力を発揮し、わずか28歳の時に上級副社長にまで上り詰めています。

 大学卒業後のべゾスは、投資会社を何社か渡り歩いていたわけですね。そんな中、インターネットが急成長していることに気が付くのです。投資をするということは、今後、どんな会社、あるいはどんな分野の職業が伸びていくのかは当然知っておく必要があります。べゾスも自身でインターネットの成長率を分析し、その驚くべき数字に可能性を見出したのです。

 そして、一大決心をし起業することとなります。

 最初の社名は「カダブラ(Cadavra)」。アダブカダブラの呪文からとった名前です。しかし、Cadaverという死体という意味と聞き間違えられることがあり、すぐに社名の変更を余儀なくされます。

 そして、付いた名前が「アマゾン(Amazon)」でした。中国のアリババなんかもそうですが、Aから始まる名前は当時、有利な部分があったんです。ヤフーの検索サイトなどでは、当時はアルファベット順に並べられたりしていましたから、Aから始まる名前の方が検索で上位に表示されることが多かったんですね。

 また、多くの支流をもつアマゾン川のような会社になるようにという願いも込められています。

 今では、アマゾンといえば、なんでも売っているネットショッピングサイトというイメージが強いのですが、昔からネットを利用している人は、アマゾンというと書籍販売のイメージがあると思います。

 当初のアマゾンは書籍販売から始まったのです。

 なぜ、書籍だったのか?

 洋服や家具、食品では、写真などでは、肌触りや感触、味、色合いなどが分かりづらいためちょっと購入するときに不安を感じるものです。また、購入金額が高額になると実際に届くのかどうか不安という人もまだまだいた時代でした。

 その点、書籍なら実際の店舗で買ってもネットで買っても同じものが手に入りますし、金額もそれほど高額ではないので比較的気軽に購入できると考えたんですね。

 また、べゾスが考えたのは、ロングテールという考え方でした。通常、商売をやる時には、多くの商品があったとしてもその中の2割の商品が8割の売り上げを作り出すといわれています。

 つまり、人気商品の上位20%が売り上げの80%の構成比を持っているんで、この20%の商品が非常に重要であるという考えです。ですから、実際の本屋さんでは、この人気上位の20%の商品を目立たせたり、在庫を多く置いたりしています。

 ですが、べゾスは、この残りの80%がネットショッピングサイトでは重要と考えます。少数しか売れない商品でも積み重なれば大きな利益となるという考えです。本屋さんに行っても置いてない商品。それこそが、当時のネットショッピングサイトでは重要な商品だったんですね。

 アマゾンは1997年に株式公開。その後、CDやDVDなどといった商品も増やしていきます。しかし、アマゾンは赤字続きです。なぜか?利益を設備投資などにつぎ込んでいくんですね。

 商品を置いておく倉庫やより早く正確に発送できるための設備などを充実させるために儲けをどんどんつぎ込みます。

 アマゾンが黒字になるのは2001年の10月から12月の四半期決算が初めてです。通年で黒字になるのにはもう少し経って2003年になってからでした。

 現在では、多くの商品を扱う巨大サイト。日々より便利に進化を遂げておりますが、現在のようになるまでには、やはり多くの壁を乗り越え努力をしてきたわけですね。