自民党はなぜ憲法改正にこだわるのか?
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自民党というとやたらと「憲法改正」にこだわっているように思えますね。
なぜ、そんなにも憲法改正に自民党はこだわるのでしょうか?
実は、自民党は結成直後から「自主憲法の制定」を謳っています。まぁ、今に始まったことではなく自民党誕生の時から憲法改正を目指し続けているんですね。でも、何でなんでしょう?
自民党が結成されたのは1955年です。それまで意見の食い違いを見せていた吉田茂率いる自由党と鳩山一郎率いる日本民主党が合併し自由民主党が誕生します。
では、なぜ自由党と日本民主党は合併したのか?
当時は社会党が力をつけており、それを警戒しての事というのもありますが、まだ敗戦後10年足らずの時期です。朝鮮戦争の特需にあやかり少し経済はよくなっていましたが、それでもまだまだ失業者なども多く十分な生活をおくれている人は多くありませんでした。
そこで、目指したのが経済力の向上ともう一つ。それが「独立の回復」です。
1951年にサンフランシスコ講和条約によって主権は回復していましたが、しかし、教育基本法や憲法など占領時代につくられたままでした。これでは、独立とは言えない!日本人の手で1から憲法も作り直そうではないか!そのための発議には、議員総数の三分の二以上の賛成が必要なので合併し憲法改正を目指そうではないか!と考えたわけです。
憲法改正こそが本当の独立の回復であるというわけです。
ですから、自由民主党の当時の「綱領」には「わが党は、平和と自由を希求する人類普遍の正義に立脚して、国際関係を是正し、調整し、自主独立の完成を期する」と書かれています。
しかし、議員総数の3分の2以上というのはハードルが高く、未だに憲法改正のための国民投票にまでもいたっていない状態です。
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