日本で初めてのお金は和同開珎ではない!
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日本最古の貨幣といえば「和同開珎」を思い浮かべる人も多いでしょう。
和同開珎の鋳造は708年ですが、それよりも早い683年ごろに作られたと推定されているお金があります。
「富本銭(ふほんせん)」です。
富本銭は、1999年に奈良の飛鳥池工房遺跡の発掘調査により33点もの富本銭が発掘され一躍注目を集めます。(それ以前にも発見されていたが5枚)
この富本銭が発掘された土層から700年以前に建立された寺の瓦や687年を示す木簡などが見つかりました。
また、日本書紀には「687年より銅銭を用いよ」とあり、この銅銭が何を意味するのか長い間疑問であったのですが、それが富本銭を指すものである可能性が大いに高まりました。
本格的に流通し始めたのは和同開珎が最初という説もありますが、現在、日本最古の貨幣といえば富本銭というのが一般的になっています。
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