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ユダヤ人を救った日本人


 第二次世界大戦が起こった当時、著しい産業や科学技術の発展を遂げていった時代でした。しかし、同時に多くの人命が失われることにもなります。

 ドイツがユダヤ人の大量虐殺を行ったのは有名ですね。

 ユダヤ人はおよそ600万人も殺害されたといわれています。また、ナチスによりポーランド人も200万人程。ソ連人も200万人以上。ジプシー(ロマ)といわれる移民型民族も50万人ほどホロコーストといい戦闘とは関係なく殺害されているのです。

 当時、日本はドイツと同盟を組んでいましたが、その日本人でありながらユダヤ人を助けた人もいました。

 
樋口季一郎という人です。

 彼は、シベリアを通って逃げてきたユダヤ人に満州国への入国を認めて助けたのです。



 簡単にいいましたが、樋口季一郎は軍人。陸軍少尉でした。日本の事実上支配下となっていた満州にて諜報活動のトップとして活動していた人物です。そんな、軍人で、しかもある程度地位のある人物がユダヤ人を助けたとなったらドイツは怒り狂うのはわかっていますね。国と国との問題へと発展しかねません。

 ですが、樋口は決断します。

 満州国外交部にユダヤ人に対してビザを発行するように働きかけます。これにより、多くのユダヤ人が満州を通ってアメリカなどに逃げることが出来たんですね。その数、数千人ともいわれています。

 当然、彼は責任を取らされることになるのですが、当時の上司が彼を守り抜きこの件に関しては不問となっています。

 また、リトアニア駐在領事の
杉原千畝(ちうね)も約6000人のユダヤ難民にビザを発行し日本を経由して逃げることに手助けをします。



 しかし、歴史を振り返ると戦争で武装していない人に対する殺害を全くしていないという国はありません。日本も当然例外ではなく、民間人や捕虜になった人に対して殺害や虐待を行っています。

 アメリカも日本に対しての原爆や空爆により一般人を無差別に殺害したことはご存知ですね。

 ソ連は、第二次世界大戦末期、満州に入って日本の一般人、捕虜を約60万人シベリアへ連行して過酷な労働をさせ、1割を死亡させていますし、スターリン時代には世界各国でおびただしい数の人が殺されています。

 テストで戦争の年代や条約を覚える以上に戦争による被害、また殺害を指示された人の心の葛藤、苦悩、後悔などをよく学ぶことが大切ですね。