江戸の町はバルブ期のような土地代だった
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世事見聞録という江戸後期の見聞、評論の本があるのですが、これに当時の土地の値段も記されています。
「日本橋、京橋付近では間口一間で1000両が相場」
つまり、現在の感覚でいえば2LDKほどの土地が6000万円くらいが相場ってことですね。
江戸時代も土地代はバブル状態だったんですね。
なんでそんなに江戸の町は土地代が高かったかというとやはり現在と変わらず世界有数の大都市であり過密都市だったからなんですね。
夜逃げした農民やら出稼ぎの人やら夢をもってやってくる若者などなど「江戸の町は諸国の吹き溜まり」といわれたようにいろいろな人がいろいろな事情で集まってきていたわけです。
ですから、土地代も世界有数の高さだったんですね。
ちなみに土地の値上がり率もバブル状態で世事見聞録によれば銀座、京橋あたりで150年間におよそ1000倍にまで膨れ上がり、深川では100年の間に2000倍にもなったと書かれています。
当然、一般人は狭い家に家族がぎゅうぎゅう状態で暮らしていたことでしょう。まぁ、それも現代とあまり変わりませんね。
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