1612年、江戸幕府は禁教令を出し、キリスト教信者に対して改宗を強制します。
そして、キリスト教を信仰する隠れキリシタンをあぶりだすために行われたのがキリストや聖母マリアの像を踏ませる儀式が行われるのですが・・・。
昔は、これを「踏み絵」と教わってきました。しかし、今の教科書では「絵踏(えぶみ)」と記述されています。
踏み絵と絵踏み???おんなじような気がしますが、なぜ変えたのでしょう。
もともと、「踏み絵」とは、聖画像を指す言葉なんですね。つまり、踏ませる絵のこと。
「絵踏」は、その聖画像を踏ませる行為のことを指す言葉なんです。
それなのに「踏み絵」の方が混用されてしまい。絵を踏む行為が「踏み絵」と勘違いされてしまっていたんです。
それを近年は、本来の「絵踏」に直したという訳ですね。
「踏み絵」はイエスや聖母マリア像の書かれた「モノ」の方で、それを踏ませる行為が「絵踏」です。
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