歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記歴史の真実シルクロード

シルクロードは東と西どちらからつくられた?


シルクロードとは、中国から中央アジアを通りヨーロッパに向かう東西に延びた道です。中国の主要な特産品であった絹(シルク)を商人たちがラクダの背に乗せ運んだことからシルクロードと名付けられました。



中国から絹を運ぶわけですので東から西に向かって道がつくられた!と思われがちですが、実は、逆なんです!

シルクロードは西から東に向かって開かれた道です。

その開拓を行ったのは、ソグド商人。彼らはサマルカンド、ブハラなどの都市を基点としてシルクロードは西から東へと伸びていったのです。まぁ、とはいっても彼らが道路工事をして道を整備したわけではなく、ラクダが通れるような平坦な道を探しだしただけですけどね・・・。

もともと、このシルクロードは「オアシスの道」と呼ばれていました。地中海沿岸からメソポタミア、イラン高原北部、中国西北部のオアシス都市を結んでいたのでそう呼ばれたのです。

中国人がそれを知ったのは、紀元前2世紀ごろの時代。前漢の時代です。匈奴によって西から追い払われた大月氏と同盟を結ぶために武帝が張騫を西域に派遣した時に知り、それから「オアシスの道」が利用されるようになりました。

この道からは西からキュウリ、ほうれん草、葡萄、メロン、クルミなど多くの物が中国へと伝わります。

そのオアシスの道がシルクロードと呼ばれるのは、ずっとあとの時代で19世紀です。ドイツの地理学者リヒトフォーフェンが1877年に名付けました。

シルクロードと呼ばれるようになったのは、意外と最近なんですね。