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ベラルーシ


 ベラルーシは、人口およそ950万人、国の面積は207560平方キロメートルの国です。

 ベラルーシの「ベラ」は白という意味で第一次世界大戦以前はロシア帝国の一部として”白ロシア”と呼ばれていました。

 その後、1917年にロシア革命が起こりベラルーシは1918年に独立。ベラルーシ人民共和国となりました。ですが、その政権はすぐに終わりを告げ、1919年には白ロシア・ソビエト社会主義共和国が成立。1922年にはソビエト社会主義共和国連邦に加盟します。

 そのソ連も1991年崩壊。ベラルーシは再び独立することになります。

 まぁ、ロシアの一部になったり、独立したりと良くも悪くもロシアとは切っても切れない関係といったところですね。

 独立後、1994年からず〜っとこの国を率いているのがアレクサンドル・ルカシェンコという大統領です。

 このルカシェンコ大統領、今ではロシアの子分みたいに思われていますが、実はかつては、大国ロシアをも我が物にしようと試みたほどの野心家なんです!

 ルカシェンコは1999年に当時のロシア大統領エリツィンとの間で「ベラルーシ・ロシア連合国家創設条約」というのを調印しました。これは、ロシアとベラルーシは連合国家をつくって、その議長としてルカシェンコがロシアに君臨しようとしていたんですね。

 しか〜し!エリツィンに変わり大統領になったのがプーチン大統領!プーチンは、連合国家どころかベラルーシをロシアに併合しようとします。

 「思ってたのと違う〜!」と当然、ルカシェンコは反発!それ以降はルカシェンコは、ロシアと距離をとるようになります。

 ですが、そのルカシェンコ大統領にピンチが訪れるんです!2020年に選挙の不正に対して民衆から反政府運動が起こってしまいました。「やばい!誰か助けて!」とルカシェンコ大統領が泣きついた相手がプーチンだったんです。いったんは、ロシアと距離を置いたルカシェンコ大統領でしたが、自身の権力を維持するためには大国ロシアの力が必要だったわけですね。

 しかし、ロシアとヨーロッパの間に位置するベラルーシ。ヨーロッパに助けを求めても良かったのでは?

 残念ながらヨーロッパとは険悪な関係です。ルカシェンコ大統領は自分へ反対意見をする人たちを徹底的に弾圧したりしますから独裁者扱いなんですね。弾圧が原因で経済制裁もヨーロッパから科せられています。

 ベラルーシは、難民なども利用してヨーロッパからの経済制裁に対抗しました。

 2021年には、ベラルーシの国営旅行会社は、シリアやイラク、アフガニスタンといった紛争による難民に対して安く自国に入れ、簡単にビザを与えました。難民たちにしてみたらベラルーシに入り、その後、ポーランドに行ければ永住権が貰えます。ポーランド経由でドイツに行くことも可能です。ドイツに行けば基本的人権が認められ、保護が受けられます。

 しかし、ヨーロッパにしてみたら一気に大勢の移民などが押し寄せたら大変です。ですから、ポーランドはベラルーシとの国境に警備隊を増強して、難民たちを阻止しました。

 これらも、難民を使ったベラルーシの経済制裁に対する嫌がらせですね。裏にはロシアがいたと言われています。

 そして、そのすぐ後にロシアがウクライナに攻撃を仕掛け、ベラルーシは、そのロシアを支持しています。