古代の壁画って何で書かれていた?
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現在発見されている壁画の中でもっとも古いものはスペイン北部のアルタミラ洞窟の壁画といわれています。
いまから1万5000年頃から1万8000年前に描かれたものだといわれています。
しかし、当時は当然、絵の具なんてない!どうやって絵を描いたのか?
これは、動物の骨を黒くなるまで焼き、すり潰して絵具として使っています。
非常に美しい黒色で描かれており、当時の人も絵心があったことを物語っています。
また、面白いのが下手な人が書いた絵の上にうまい人が手を加えて修正しているものもあります。
獲物となる野牛の繁殖を祝って書かれたと考えられており、壁画のモチーフは野牛が寝そべっていたり、走っていたりする姿が描かれているものがほとんどです。
おそらくですが、専門の画家がすでにこの時代にいて壁画制作を担当していたのではないか?といわれるほどの出来栄えです。
なぜ、1万5000年も前の壁画が残っているのかというと幸運にもアルタミラ洞窟の入り口は1万3000年ほど前に落石によって閉ざされてしまったんです。その為、保存状態もよく現在まで残っていたという訳です。
ちなみに現在は、一般見学は1日30人ほどに制限されており、予約は3年程度先までいっぱいのようです。
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