歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記効率のよい暗記法

効率のよい暗記法〜4つの法則〜 

 

 夜勉強した内容は、朝復習し、暗記力UP!



 人の記憶というのは、覚えてから時間の経過とともに薄れていきます。

 前日の夜、山のように英単語を記憶したはずなのに、いざテストとなったら「あれ??これ昨日の夜覚えたはずなんだけどなぁ?memoryだっけ?memuryだっけ?」なんて、ほんの数時間前に完璧に覚えたはずの情報を忘れてしまった経験は誰しもあるでしょう。それだけ記憶というのは、短時間で薄れていってしまうものなのです。

 これがどういったことかといいますと、一度覚えた記憶はいったん脳の海馬という部分に保存されます。この海馬に保存された情報を脳は必要な情報と不要な情報を振るいにかけて不要であると判断すると消してしまうのです。まったく迷惑な話ですが・・・。

 では長期間覚えていられる記憶とすぐに忘れてしまう記憶では何が違うのでしょうか?海馬に記憶された記憶の中で必要だと判断された情報は側頭葉という部分に保存されます。ここに保存されてしまえば、そう簡単には忘れなくなるのです。



 じゃ、どうすれば効率よく、情報をこの側頭葉へと送り込めるのか?

 まず、覚えてからそれほど時間の経っていない間(まだ海馬に多くの記憶が残っている間)に復習し情報を脳に定着させます。しかし、それだけではいずれ忘れてしまいます。この海馬に情報が残っている間に脳は必要な情報と不必要な情報とを振るいにかけるわけですが、その判断する期間がおよそ1ヶ月といわれています。1ヶ月、ほったらかした情報は、まず、間違いなく消去されるのです。逆に1ヵ月の間に何度も何度も復習するれば、脳がこれは必要な情報であると判断し、側頭葉へとその情報を送り込んでくれます。

 その為には、まず夜勉強した内容は、朝復習する。(覚えてから急速に失われていく記憶を脳に留めておくことができます。)

 そして、復習した内容は最低1ヶ月間は、常に目のいく場所に張っておく。部屋やトイレの壁、テレビの近くや鏡の付近に覚えるべき情報を兎に角ベタベタ張っておくのです。

 これは、空間暗記法で以前紹介した内容と似ています。知らず知らずの間に脳に刷り込ませてしまいます。そうすることにより、脳が必要な情報であると判断し、その情報は側頭葉へと送り込まれるのです。

 

友人に勉強を教えて暗記力アップ



 多くの学校や塾でも取り入れられている方法ですが、自分が先生の立場になって他の生徒に授業をするという勉強法があります。

 ちょっと想像してみればわかりますが、例えばアインシュタインの特殊相対性理論について誰かに説明しなければならないとしましょう。そうなれば、必死に本やネットで細かな所まで勉強し「ここまで説明する必要はないかなぁ」「いや、これは説明しておかないとわからないだろう」「こういった言い回しの方がわかり易いだろうか?」などと頭の中で情報を整理し、脳をフル回転する必要があります。単語や方式はいつの間にか頭の中に刷り込まれ、実際説明する時には、資料や本など見ることなくスラスラ説明することができるかもしれません。

 本を読む、先生の授業を聞くといった勉強法では、知らず知らずのうちに集中力も欠如し、わかったつもりでいても細かく重要な部分を見落としていることがよくあります。

 人に教えるつもりで勉強するということは集中力も増し、意識せずとも反復学習にもつながり結果自分の学習力アップにもつながるのです。

 実際に誰かに教えることが出来なくても、ひとりで仮想授業を行うことはできます。ちょっとさびしいですが、ぬいぐるみやフィギアでかまいませんので生徒になってもらい、先生の立場になって授業を行ってみましょう。

 

「飽きる」対抗する有効的手段



 歴史の勉強などで教科書を何度も何度も読んでいるとさすがに「飽きる」。1度目に読むときは、まだいいでしょう。しかし、1度読んだだけではサッパリ意味がわからない。そこで、2度目う〜ん。何となく・・・。そして3度も読み返せば、もう飽きる。

 それが普通です。

 そして、それ以上読んだところで、もはや頭になど入ってはきませんよね。斜め読みどころか、太文字だけを目で追っている状態でしょう。これでは、意味がわからないのでつまらない。つまらないから暗記できないの悪循環。

 そこで、その「飽きる」に対抗するべき手段が
資料を変えてみるという方法です。教科書は、とりあえず2度を目を通したらいったん終了。次に参考書やインターネットで教科書に書いてあった内容を調べてみるのです。同じような内容でもかまいません。それでも、違ったニュアンスや写真、図などが記されているだけで集中力は復活します。

 同じサイズの同じ分厚さの本を手にとって、同じページを繰り返し読んでいれば脳は飽きてしまいますが、本を変えてみる、本からパソコンや電子辞書に変えてみる。そして、違った字体、文章で書かれているだけで脳は新たな情報に触れたように集中力が復活するのです。

 「あぁ、集中力が途切れてきたぁ」と感じたら無理せず、ちょっと休憩し、参考書やネットなどで検索し学習方法を変えてみるのも記憶力UP、集中力UPの有効な手段です。

 

イメージを膨らませて絵として覚える



 これは「ゴロ合わせ」などにも通じていますが、例えば1582年の本能寺。1582という数字だけを思えようとしてもなかなか頭には入ってきません。そこで、ゴロ合わせで1582という数字を「いちごパンツ」と変換してしまうのです。イチゴパンツを履いた織田信長が燃え盛る本能寺であたふたしているイメージを脳にこびり付かせてしまいます。

 このイメージは、できる限りインパクトが強いもののほうが忘れずらいのでユニークなイメージを膨らませるようにしましょう。昔から使われてきた暗記法ですが、いろいろと応用が利きます。

 多少強引でもかまいません。たとえば、登呂遺跡は静岡県にある。というのを覚えたければ、日本地図の静岡県の場所に「トロイの木馬」の絵を書き込んでみましょう。トロイの木馬がピンとこなければ「とろい咳」ゆっくりとした咳をする人物をイメージして、それを静岡県に書き込んでもいいですし、「とろい席」ゆっくりと席に座る老人をイメージしてもいいでしょう。

 なんでもいいのです。兎に角、数字や文字を絵として脳に刷り込ませてしまうのです。

 また、この絵を脳内で3Dとして実際動かしてみたりするとより一掃、脳にインパクトを与え忘れにくくしてくれますし、関連づけて覚えたい内容も同時に記憶することができます。

 登呂遺跡は、弥生時代後期の農耕集落跡ですが、「とろい席」ゆっくりと座る老人が実は、弥生時代から生きていた人物だった!そして、その老人が「昔は、この辺にも農耕集落があってねぇ」などと話し出した!などストーリーとして記憶させます。メチャクチャなストーリーですが、普段の生活ではありえないメチャクチャな方がいいのです。

 この方法は、はじめ文章や数字を絵に変換する作業に時間を要します。しかし、慣れてくれば、その時間も短縮されていきますし、自身の脳の特性も理解できるようになってきます。

 ちょっとエッチな内容と関連づけた方が覚え易いのか?痛みを関連づければいいのか?笑いか?恐怖か?繰り返し暗記していくうちにあなたにとってインパクトが強く忘れにくいものが見つかるはずです。

 

最後に・・・



 では、問題です。本能寺にて織田信長が討たれたのは何年でしょう?

 答えられましたか?答えられたとしても、大喜びはできませんよ。まだその情報は海馬に保存されている状態です。翌朝再び思い出してください。本能寺は何年?そして、今、眺めているパソコン、スマートフォン、タブレットのメモ機能にでも「イチゴパンツで本能寺」と書いておき、定期的に眺めましょう。それが無理なら、PCやスマホを眺めている時、ふと思い出してください。本能寺は何年だっけ?そうすれば、その記憶は側頭葉へと送り込まれます。

 では、次の問題です。このページに記された4つの暗記法の表題は?青文字で大きく書かれている文章です。

 これは、ほとんど答えられないでしょう。まぁ、覚えようとしてないので当然ですね。

 では、これらの暗記法を友人に教えてあげると仮定してもう一度読んでみましょう。さっきは、さらっと読んだ文章だと思いますが、教えるとなるとプリントアウトして伝えるべきところに
赤線でも引かなければなりませんね。また、脳内で伝えるべき内容を整理しなければなりません。そうしている内に表題など知らぬ間に頭に入ってきてしまいますし、一度読んでわかったようにいた内容が本当の意味で理解できるようになりますよ。

 また、ここに記した内容以外にもあなたに合った暗記法は他にもあるかもしれません。違うサイトや本などで「暗記法」について調べてみることもいいでしょう。違った表現、内容に触れてみることで本当の意味で暗記法が身に付くはずです。

 おっと、その前にできれば「ブックマーク」に登録しておいて、忘れたころに読んでもらえると嬉しいですね・・・。