小学生の歴史・日中戦争と第二次世界大戦

　
　①日中戦争

　日中戦争（にっちゅうせんそう）以前に、世界恐慌というのがおこるよ。これは、アメリカのニューヨークで株価が大暴落して、世界的な不景気へと発展していってしまったんだ。日本にもこれで大打撃を受けて、失業者が増え、農村は荒れていく・・・。

　そこで、当時の日本の軍人や一部の政治家の人たちは、中国を支配することで日本を立て直そうと考えたんだ！

　そして、満州事変（まんしゅうじへん）というのをおこし、満州国というほとんど日本の操り人形のような国を中国の中に作ってしまう。これには、さすがに世界から批判を浴び、日本は国際連盟（こくさいれんめい）を脱退することになるよ。

　さらに、５．１５事件や２．２６事件という事件がきっかけになり政治を軍が動かすようになっていくんだ。

　そして、日本と中国はついに戦争へと突入していく・・・。しかし、この日中戦争は長期化し、日本は苦しんでいくことになるんだね。

　②第二次世界大戦

　日本が中国と戦争をしている頃、ヨーロッパではドイツがポーランドに攻め入って第二次世界大戦が始まるよ。戦争当初のドイツは強かった。イギリス以外のヨーロッパほぼ全土を支配下に治めてしまうほど。ドイツの親分はそう、ナチスのヒトラーだよ。

　日中戦争で苦しんでいる日本は、なんとか突破口を見つけようと、このドイツとそしてイタリアとも手を組んで三国軍事同盟を結ぶことにするんだ。

　しかし、この同盟によってアメリカとイギリスが日本への石油の輸出を禁止してきた。日本は、中国との戦争真っ只中。石油が手に入らなければ、戦艦だって戦闘機だって動かすことはできない！いくら、性能のいい飛行機や船をもっていても石油がなきゃ宝の持ち腐れだからね。

　日本もなんとかアメリカと交渉するんだけど、結果的には決裂！

　そして、日本は中国との戦争中にも関わらず、アメリカにも攻撃を仕掛けることになるんだ。そう有名なハワイの真珠湾を攻撃だね。そして、太平洋戦争が始まることになる・・・。

　太平洋戦争開始から半年くらいは、日本が押していたんだけど、ミッドウェー海戦といってアメリカの前線基地を狙った戦いに惨敗してからは、アメリカの反撃にあうことになるよ。やがて、日本の都市は空襲を受けて、長崎、広島に原爆が投下され、日本は降伏し、ポツダム宣言を受け入れることになるんだ。

ポツダム宣言・・・１９４５年、アメリカ、イギリス、中国が日本の無条件降伏を受け入れ、日本の領土は、本州、四国、九州、北海道とした。軍事主義がなくなるまで日本は占領され、戦争責任者は処罰の対象となった。また、基本的人権の尊重などが定められる。