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オリンピック景気

 
 オリンピック景気とは1964年(昭和39年)に行われた東京オリンピック開催にともない生まれた好景気(1962~1964年)をいいます。



 東京オリンピック開催の為、新幹線や高速道路、競技場の建設やオリンピックを見るためにテレビの需要が高まったことにより景気が拡大していきます。

 この東京オリンピックのために直接使われた費用は295億円。さらに道路整備など間接的に使われた費用は9600億円にものぼります。

 また、多くの人たちが地方での農業よりも都市部での製造業の方がはるかに賃金がよかったために都市部への移り住みを始めます。企業でも労働不足の解消の為に地方からの集団就職を歓迎しますので、単身赴任や祖父祖母と離れての生活(核家族化)が増え、世帯数の増加へとつながります。現在でも単身赴任などすると家電製品や家具などの購入でお金がかかりますね。それが1960年台前半には50万人~60万人という規模で都市圏への移住が行われるわけですから莫大なお金が動いたんです。

 この都市部への移住はオリンピックの頃にピークを迎え、高度経済成長を支えました。

 オリンピック景気は、交通網整備やテレビの普及などが一段落し景気は徐々に低迷していくことになりますが1965年からは日本は「いざなぎ景気」にわくことになります。