大鏡の登場人物 |
〈語り手と聞き手〉 |
大宅世継
(おおやけのよつぎ) |
190歳。語り手の中心。班子女王に仕えていた。名前は、公の世を語り継ぐ者という意味。 |
夏山繁樹
(なつやまのしげき) |
180歳。世継の話に異論や補足をはさむ。藤原忠平に仕えていた。名前には藤原氏の繁栄といった意味が込められる。 |
若侍 |
30歳ほど。質問によって話題を引き出す。物語では、朝廷、藤原氏以外の第三勢力を象徴した登場人物。 |
〈歴史上の人物〉 |
菅原道真
(すがわらのみちざね) |
菅家・菅公・菅丞相。藤原時平の讒言により左遷。そこで没した。 |
藤原時平
(ふじわらのときひら) |
本院大臣・中御門左大臣。道真を左遷させ富士wら市の摂関政治の基礎を築く。 |
藤原兼家
(ふじわらのかねいえ) |
大入道殿。東三条殿。一条天皇を即位させるため花山天皇を退位させる。 |
藤原道隆
(ふじわらのみちたか) |
中関白殿・南院。父、兼家の死後、摂政、関白となり娘の定子を一条天皇中宮とする。 |
藤原道兼
(ふじわらのみちかね) |
粟田殿・二条関白。兄、道隆の死後、関白に就任。しかし、その後、すぐに亡くなる。 |
藤原道長
(ふじわらのみちなが) |
御堂関白・入道殿。兄たちの死後、伊周らを失脚させ権力を掌握。多くの娘を入内させて3代天皇の外戚となり、摂政として政権を独占。 |
藤原公任
(ふじわらのきんとう) |
四条大納言。多彩な文化人。 |
藤原伊周
(ふじわらのこれちか) |
帥殿・儀同三司。道長と争って敗れ左遷される。 |