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歴史年代ゴロ合わせ暗記歴史の真実>ノアの方舟

ノアの方舟は本当にあった?


 ノアの方舟というお話を聞いたことがある方は多いと思います。神様が堕落した人間に怒り、大洪水によって地上の生物をすべて滅ぼしてしまおうと考えるのですが、信心深いノアとその家族だけは助けてあげようと思い「大洪水に備えて方舟をつくりなさい」と告げたというお話です。

 ノアは長さおよそ150メートル、幅25メートル、高さ15メートルにもなる方舟をつくり、それに家族と神にゆるされた動物の雄と雌を1体づつ乗せ40日と40夜続いた大洪水を乗り越えたといいます。

 その方舟はアララト山にとどまったとされていますが、これは旧約聖書にある創世記のお話。だいたい、ノアとその家族だけでいくら長い年月をかけたからといってビルの3階建てにもなる舟をつくれるとも思えませんしね。まぁ、作り話というか、あまり身勝手なことばかりやっていると怖い目にあうぞといった教訓のような話であると考えられてきました。

 しかし、最近になってノアの方舟の残骸じゃないか?というようなものも発見されています。

 2003年にロシアの調査団がアララト山の山頂から30キロほど離れた場所で木製の化石となった巨大な建築物を発見。これがノアの方舟なのではないか?と考えているのです。

 これは、グーグルアースでも見ることができるのですが、確かに舟のような形をしているんです。また、それ以前にも多くの木片などが発見されており、鑑定結果から紀元前4000年から紀元前3000年ごろのものであるとされている木片も発見されています。当時、標高の高いアララト山に人が住んでいたというのは考えにくいのでこれらのこともノアの方舟実在説に拍車をかけているようです。

 また、ノアの方舟のモデルとなったといわれている話もあります。19世紀後半にアッシリアのニネベの遺跡で発見された「ギルガメッシュ叙事詩」に60メートル四方の巨大な方舟が作られたという記載があり、この逸話がノアの方舟のモデルとなったのではないか?ともいわれています。

 世界各国にて大洪水の伝説は多く残されていますので、それらの洪水を神の怒りととらえ人々が恐れたということは大いにありうることでしょう。

 熱心な信者の方は、2003年にノアの方舟らしきものが発見された際、「なぜ、今、ノアの方舟が我々の前に姿を現したのか?」を考えた方もいたようです。神様は人間が堕落した姿を見て大洪水を起こした・・・。そして、今、再びノアの方舟を人間に見つけさせた・・・。

 う〜ん。なんだか考えさせられますね。