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原爆の候補地の第一目標は京都だった!

 
 
 太平洋戦争中、アメリカでは原爆をどこに落とすか?を決めるための会議が開かれます。この候補地として挙げられた第一目標が実は京都であったといわれています。

 アメリカ軍としては、原爆の破壊力を見るには、100万以上の人口がおり、まだ本格的な爆撃を受けていない場所を探していたようです。しかも、京都には天皇の都。御所があり、ここに原爆を落とせば日本人に与える心理的ダメージは計り知れない。戦争を終わらせるためにはココしかないと軍部では訴えます。

 しかし、この案は最終的に却下されることになります。

 「天皇を神として崇拝している日本人にとって、ここに原爆を落としたならば日本人に遺恨の念を植え付け、戦後日本を占領する際にうまくいかなくなるどころか、アメリカよりもソ連になびく可能性がある。」と、考えられたようです。

 よく、京都は重要文化財や寺院仏閣が多いから空爆を受けなかったといわれていますが、原爆の候補地に挙がったところをみると、そうとも言い切れないようです。また、歴史研究者の方の中には、原爆の候補地であったからこそ、空爆を避けてきていたと考える方もいます。