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歴史年代ゴロ合わせ暗記歴史の真実>EUって何?


 

EU(ヨーロッパ連合)って何?


 
EU(ヨーロッパ連合)っていうのは、学校で習った方も多いと思います。まぁ、簡単にいってしまえば、「ヨーロッパみんなで仲良く経済を発展させていきましょうよっ」っていうことですね。

 しかし、なぜEUは生まれたのか?まずは、そのあたりから見ていきましょう。

 ヨーロッパは近年だけでも第一次世界大戦第二次世界大戦などの舞台となっていますね。多くの人がなくなり、人々はもう戦争なんてまっぴらだ!って考えるようになっていきます。

 では、どうすれば戦争はなくなるのか?国境があるから戦争が起きるんだって考えたわけですね。とはいえ、「じゃ、国境なくしてヨーロッパをひとつに国にしてしまいましょう」なんていってもすぐに実行できるはずもない・・・。でも、これならできるんじゃない?ってことで「
ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体」というのができました。

 これは、フランスとドイツ、ベルギー、ルクセンブルクの間にあるアルザス、ロレーヌ地方の石炭や鉄鋼資源をみんなで管理しましょうという組織です。なぜ、そんな決まりを作るかっていうと戦争の発端って資源目的だったりするんですね。ですから、その芽を摘んでしまいましょうってことで1951年にフランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの6ヵ国が参加して、この「ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)はつくられました。

 このECSCがEUの始まりです。

 その後、この6ヵ国により1958年に
「ヨーロッパ経済共同体(EEC)」、また「ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)」も結成されます。

 そして、この3つが一緒になり
EC(ヨーロッパ共同体)となり、やがてEU(ヨーロッパ連合)になったわけです。

 現在(2016年)のEU加盟国は、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロべキア、スロベニア、フィンランド、スウェーデン、イギリス(国民投票により脱退予定)となっています。

 では、EUに加盟することの
メリットって何なのでしょうか?

 EUに加盟すると関税がなくなります。日本なんかでも日本車より外車の方が価格が高いですよね。これは、日本が外国の車に関税をかけているから。他の国の安い商品が大量に入ってきてしまうと国内の産業が育たなくなってしまうので関税というのをかけます。しかし、EUに加盟するとこの関税がなくなるんですね。また、加盟国の多くの国ではユーロという同じ通貨を使っています。

 このようにEUに加盟すると経済的な国境がなくなるんですね。すると、経済的に厳しい国がEUに加盟すると経済力のあるEUの国から大企業なんかがその国に進出してくる場合があるんですね。

 日本の企業も東南アジアや中国なんかにどんどん工業を移転していくでしょ。あっちの方が人件費とか安いですからね。すると、その進出先の国では新たな雇用が生まれるわけです。

 実際、チェコとかスロバキアでは、EUに加盟してからドイツの自動車工場が進出してきましたので国内では新たな雇用が生まれました。

 また、EU加盟国を行き来する際にはパスポートもいらないといったメリットがあります。

 しかし、反対に
デメリットも存在します。

 EUの国々の多くではユーロという通貨を使っています。しかし、このユーロには参加していない国もあるんです。代表格がイギリスですね(2016年に国民投票の決定で脱退予定ですがイギリスはもともと比較的EUに冷淡だったともいえます)。イギリスはEUに参加しながらもポンドという通貨を使っています。なぜなのか?

 日本の金融政策なんかを考えてみるとわかりやすいのですが、日本銀行が金利を上げたとか下げたとかっていうニュースを耳にすることがあると思います。これは、日本という国だけの問題だから勝手にできるわけですが、仮にアジアにもEUのような連合があり日本や中国、韓国といった国々が参加していたとしたら日本だけの判断で金利の上げ下げをできないんです。日本は景気が悪いけど、中国の景気は絶好調なんて時には金利を勝手には下げられないってことです。

 また、ギリシャなんかがそうでしたが大きな財政赤字を抱えた国が出てきたりするとそれをみんなで尻拭いなんてことにもなりかねません。

 さらに、EU加盟国の中では国を行ったり来たりする際パスポートがいらないといったメリットもありますが、反対に移民がどんどん押し寄せてくるといったこともあります。比較的裕福な国にあまりお金のない国から人々がどんどんやってくるんですね。自分の国では仮に月給3万円だったとします。しかし、お隣の国にいくと月給15万円もらえるっていえばみんなそっちに行きたくなっちゃいますよね。そうすると、裕福な国では人口が思いがけずに増えてしまいます。

 普通は人が動くと経済が活性化されるんですけどね。イギリスなんかでは急に人が増えたので無料の病院とか学校なんかが対応しきれなくなったりしたんです。バスや電車も混雑しますし、家の価格や家賃も上がる・・・。

 もともと、イギリスに住んでいた人にしたら、EUなんて入らなきゃよかったのに・・・。って感じです。EUに入ったがために裕福な国はあまり裕福とは言えない国に対して補助金やらなんやらで結構なお金を取られたりしますからね。

 
イスラム教徒の移民問題

 最近では、中東でのイスラム過激派による戦闘などにより多くのイスラム教徒の人がヨーロッパに逃げてきて問題となっていますよね。でも、これ実は今に始まったことではないんですね。

 トルコというイスラム教の国もEUに入りたがっているんですが、キリスト教徒の多いヨーロッパにはなかなか受け入れてもらえず現在に至っています。

 イスラム教の国であるトルコまでEUに入れてしまうとトルコを通じて他のイスラム教徒や中には過激派の者までヨーロッパに入ってきてしまうのを警戒しているんですね。

 ドイツなんかでは、結構前からトルコから移民が押し寄せてきていました。そして、低賃金で仕事を受け持つのでドイツの人たちの仕事が無くなってしまったという問題も起きていたんです。そんな状態でトルコをEUに加盟させてしまったら国境の管理ができなくなり本当に際限なく移民が押し寄せてしまう・・・。と、EUの人たちは心配していたんです。

 加盟国が増えどんどん広がりを見せていたEU(ヨーロッパ連合)。しかし、広がりを見せるほどに問題も浮き彫りになってきてイギリスが脱退予定・・・。さて、今後のEUはどのようになっていくのでしょうか?


 
 
出典:ウィキペディア