歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記近代ヨーロッパの歴史レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチ


 
レオナルド・ダ・ヴィンチは、ルネサンス期に活躍した芸術家で「モナ・リザ」や「最後の晩餐」を知らない人はいないでしょう。



 このレオナルド・ダ・ヴィンチのことを万能の天才といったりしますね。そう、彼は、絵画で有名な作品を残したほかにも科学や技術に関してもさまざまな研究を行い、さらには容姿も端麗、ラテン語はペラペラ喋れるし、人間くらいの高さなら助走なしで飛び越えることができるほどの体力の持ち主であったといわれています。



 まさに「万能の天才」ですね。

 実は、ダ・ヴィンチほどではないにしろ、ルネサンス期には、万能の天才と称するに値する人物は何人か現れています。

 たとえば、コペルニクス。地動説を唱えたことで有名ですね。コペルニクスも天文学のみならず、医学で人を助けたり、経済学にも通じていました。さらにいえば、彼の本職は聖職者です。ガリレイだって天文学の他、数学も当然できたし、望遠鏡を自作するほどの技術も持ち合わせていました。

 15世紀の建築家アルベルティも絵画や彫刻、音楽にも才能を発揮し、運動神経もすごかったと伝えられています。

 このようにルネサンス期には、万能の天才が結構いたんですね。現在では、専門性が求められる社会ですが14、15世紀のルネサンスの時代には、それではダメだったんです。なにしろ、ルネサンスというのが、それまで「神」が中心だった社会において、「人間中心主義」にしようという流れのことですからね。もう、神のような人間が求められていたんですね。

 レオナルド・ダ・ヴィンチも絵画制作にあたり、人物を正確に描くために解剖学を研究し、遠近法を極める為、数学も探求し、また、人物や動物の躍動感を追求する為、鳥の飛び方などを研究している過程でヘリコプターのような未来の乗り物まで図案を残したといわれます。

 また、ダ・ヴィンチにはミステリアスな部分も多く伝わっています。有名なのが「鏡文字」。左右が逆転しており、鏡に映すと普通に読むことのできる文字ですね。メモなどをとるときに、この文字をダ・ヴィンチは使用しましたが、別に暗号などではなく、実は小さな頃からの癖だったようです。

 ダ・ヴィンチは、幼い頃、貧しくちゃんとした教育を受けられる環境にありませんでした。そのため、向かいに座った人の文字をまねて覚えたのでこのような文字が普通に書けるようになったのではないか?といわれています。

 さらに、ダ・ヴィンチは「あれ?飽きっぽいの?」って感じてしまう部分も見られます。彼は、絵画の他にも彫刻や建築も手がけていますが、それらは皆、計画段階や製作途中で中止されてしまっているんです。絵画においても完成されたものは、数えるのに苦労しないほど・・・。まぁ、作品を完成させて残すということに興味がなかっただけかもしれませんし、理想が高く、少しでも失敗したり理想通りに進まないと手を止めてしまったのかもしれませんね。