歴史年代ゴロ合わせ暗記 

歴史年代ゴロ合わせ暗記享保の改革>上げ米の制

享保の改革・上げ米の制

 
 
 8代将軍吉宗は、米将軍といわれるほど、「米」に対する政策を次々に打ち出していきます。そのひとつが上げ米の制(あげまい)です。

 当時は、幕臣に給料が払えないほどの危機的状況。その政策として、1722年に
大名に対して1万石につき100石の米を幕府に上納させました。これだけでは、大名から不平不満が出てくるのが目に見えてますので、その代わりに参勤交代の江戸滞在期間を半分にしてあげます。これを上げ米の制といいます。

 ですが、参勤交代っていうのは幕府と大名を統制するためには重要な政策。なぜかっていうと土地というのは、すべて将軍様のものなんですね。その将軍様から土地を借りる代わりに大名は軍役を負担するっていう主従関係が本来の形なわけです。しかし、平和になった江戸時代に軍役なんて必要ないんですね。ですから、平和な時は軍役の代わりに参勤交代を行い主従関係をしっかり確認させていたわけです。

 しかし、上米によって参勤交代の江戸での滞在期間を半分にしてしまうってことは、大名が自分の国元で過ごせる期間が長くなる。つまり、大名に対する監視の眼が行き届かなくなる恐れがあったんです。

 なので、幕府としても上米の制は、財政不足を補うための一時的な政策と考えており、1731年には廃止されています。